プライヴェイト・ミュージック/RCAからデビューした、日本人の血を引
く新進の米国人女性シンガー・ソングライター。この前にリリースされたスタ
ー満載のトゥーツ&ザ・メイタルズの『トゥルー・ラヴ』にもなぜかフィーチ
ャーされていた人でもある。

 小一時間のコンヴェンション・ライヴ。渋谷・デュオ。良く見えなかったん
だけど、なるほどまっとうなパフォーマー。ちゃんとした曲をちゃんと披露で
きる人。声もドスが効いているというか、存在感のある枯れ声を持つ。興味深
いのは、ピアノ(本人)、ヴァイオリン、チェロ、ギター、ドラムという編成
。で、ヴァイオリンとチェロの存在がよく効いていて、静謐に曲趣を盛り上げ
、へえと思わせられた。見識あり。ただ、最後の曲の弦音はプリセット音で、
もしかすると他の曲も?と思わせるものがあり、その幕切れは非常にシラけさ
せるものではあったな。
 
 マイクの前に立ち手ぶらで歌った曲もあるが(ギターを手にした曲も1曲)
、それだと中庸度が物凄くアップ。絶対に、ピアノを弾きながら歌うべき人で
すね。写真と比べると、ルックスは良くない。二の腕太い。ファッションのセ
ンスも??? でも、いいタレント。見てくれやイメージに頼らないポップ・
パフォーマーがいてもいいじゃん、なんてこともしっかり思いました。                   

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