6月10日/パーミー、MAF。6月11日/コモン
2004年6月13日(6月3日からの続き)90年代中期にEW&Fの日本ツアーに同行取材し
たことがあり、その内側を見ることができていろいろと得難たい体験だナと
思ったことがあったけど、ああいうお大尽ツアーとは別の感興〜ワビサビが
あって、何かと得ることが多かった。やっぱり、そういうの知っているのと
いないのでは……。それにしても、たまの旅や非日常は刺激的にて甘美。幸
せを感じた。
6月10日(木)
パーミー、MAF
タイの新進二組が出る公演、渋谷・O−イースト。満員なのにはびっくり
。この前のアーニー・ディフランコ(3月6日)なんかより入りがいいよ〜ん。
まず、女性のラッパー二人と男性DJ(実は日本人とか)からなるMAF
。一人は小太りなキャラ立ち系、もう一人はほっそり美少女系。と、そんな
対比を活かしつつ、屈託なく。ラップはタイ語、MCは英語が中心。他愛な
いけどニコっと見れちゃう。旬のものに私たちは目一杯体当たりしているの
よという、風情がなんとなくあったかな。先の項(5月9日)で久保田麻琴
さんによるモータウン・トリビュート盤のことに触れているが、彼はコーラ
スや管楽器のカブせをクアラルンプールとシンガポールで行っている。それ
は、同地のほうが仕事が早く進むからだそう。アジアの現場に精通し融通が
効く彼ならではのアプローチだが、「アメリカで録る以上に色合いがいい、
たとえば同じオレンジ色でも発色が違う」、と彼はそれについて言っていた
りも。なるほど、それは彼女たちにも当てはまるかもしれない。40分弱のパ
フォーマンス。
そして、美形のバーミー。タイとベルギーのハーフで、オーストラリア育
ち(実は、東南アジアとオーストラリアは近い。ブリスベンに行ったとき、
食べ物屋のメニューにおいてタイ・カレーがけっこうポピュラーで、その距
離的な近さを実感できた)だそうだが、なるほど綺麗じゃん。ギター2、キ
ーボード、ベース、ドラムという生バンド(そこそこ若そう)を率いての実
演。もう、最初から観客側の盛り上がりがすごいととともに、多くの人が一
緒にタイ語の歌詞を歌ったりして、相当な割合でお客はタイの人なのだと了
解。ほんと、現地では物凄い人気なのだというのも一発で納得。彼女はいろ
んな曲調の曲を歌う。臍にはピアス。恰好の趣味もいい。MCは英語。歌は
特筆すべきものではない。だけど、ステージのアクションとか、進め方は非
常に堂にいったもので、デビューしてそれほど経たない人とは思えない。彼
女は初々しくも、プロだった。可愛らしく、堂々と、溌剌に。好きな体位は
***なんてあっけらかんと言いそうなさばけたノリも持つし、かといって
下品にならず。たっぷり1時間半ものショウ。
アラニス・モリセット(1999年4月24日、2002年3月22日)やクランベリ
ーズが好きと伝えられる彼女だが、なるほど髪の長さはかつてのアラニスの
影響? 終盤、宇田多、エヴァネッセンス、クランベリーズのカヴァーも。
ふうん、クランベリーズのドロレス嬢の歌い口を一生懸命真似してきたんだ
ね。
そこそこ、見れた。で、ちょっと先入観をなくせば、日本の一部のアイド
ルもそれなりに楽しめてしまうのかとも少し思った、か、な。でも、異国の
人だと妙な生々しさが消えるから楽だよな……。タイと言えば、グランドE
X’という男性4人組バンドのことを思い出す。15年前ぐらいにバンコクの
カッセット屋さんでお店の人に勧められて買ったのだが、その一曲がかなり
秀逸なモンド曲なの。ザ・ナックの「マイシャローナ」とザ・ビートルズの
「ア・ハード・デイズ・ナイト」を絶妙にくっつけて、それをタイ語で歌っ
ているという脳味噌とろけそーな曲。うはは。
6月11日(金)
コモン
渋谷・デュオ・ミュージック・エクスチェンジ。さすが、かなり入ってい
ました。
アルバムでは工夫を凝らしたバンド音を自在に採用する彼だが、DJ一人
を従え、1MCでずんずん進むというもの。うわあ、潔い。というか、ここ
までシンプルな有名ヒップホッパーのパフォーマンスって珍しいのではない
か。でも、いろいろな面で感心させ、聞かす。前日との対比もあるだろう、
やっぱり本場は本場で強いなあと思う。やっぱり、スキルと、流儀の積み重
ねと創意工夫のある、まっとうなヒップホップのパフォーマンス。力のある
、まっとうな人。頭も良さそう。そんな人が、ああいうはみ出した『エレク
トリック・サーカス』のような(ぼく好みの)ブツも作ってしまうというの
も、とっても興味深い。次のアルバムは一体どういうものになるのか。所属
するMCAがなくなったが、そのままユニヴァーサルに残るようだ。
最低限の設定の実演ながら臨機応変、妙味あり。肉声とビートの効果的な
掛け合わせを介しての確かな気持ちの表出あって、おおここには確かな芸能
アート・フォームがあるゾとも思ってしまった。
たことがあり、その内側を見ることができていろいろと得難たい体験だナと
思ったことがあったけど、ああいうお大尽ツアーとは別の感興〜ワビサビが
あって、何かと得ることが多かった。やっぱり、そういうの知っているのと
いないのでは……。それにしても、たまの旅や非日常は刺激的にて甘美。幸
せを感じた。
6月10日(木)
パーミー、MAF
タイの新進二組が出る公演、渋谷・O−イースト。満員なのにはびっくり
。この前のアーニー・ディフランコ(3月6日)なんかより入りがいいよ〜ん。
まず、女性のラッパー二人と男性DJ(実は日本人とか)からなるMAF
。一人は小太りなキャラ立ち系、もう一人はほっそり美少女系。と、そんな
対比を活かしつつ、屈託なく。ラップはタイ語、MCは英語が中心。他愛な
いけどニコっと見れちゃう。旬のものに私たちは目一杯体当たりしているの
よという、風情がなんとなくあったかな。先の項(5月9日)で久保田麻琴
さんによるモータウン・トリビュート盤のことに触れているが、彼はコーラ
スや管楽器のカブせをクアラルンプールとシンガポールで行っている。それ
は、同地のほうが仕事が早く進むからだそう。アジアの現場に精通し融通が
効く彼ならではのアプローチだが、「アメリカで録る以上に色合いがいい、
たとえば同じオレンジ色でも発色が違う」、と彼はそれについて言っていた
りも。なるほど、それは彼女たちにも当てはまるかもしれない。40分弱のパ
フォーマンス。
そして、美形のバーミー。タイとベルギーのハーフで、オーストラリア育
ち(実は、東南アジアとオーストラリアは近い。ブリスベンに行ったとき、
食べ物屋のメニューにおいてタイ・カレーがけっこうポピュラーで、その距
離的な近さを実感できた)だそうだが、なるほど綺麗じゃん。ギター2、キ
ーボード、ベース、ドラムという生バンド(そこそこ若そう)を率いての実
演。もう、最初から観客側の盛り上がりがすごいととともに、多くの人が一
緒にタイ語の歌詞を歌ったりして、相当な割合でお客はタイの人なのだと了
解。ほんと、現地では物凄い人気なのだというのも一発で納得。彼女はいろ
んな曲調の曲を歌う。臍にはピアス。恰好の趣味もいい。MCは英語。歌は
特筆すべきものではない。だけど、ステージのアクションとか、進め方は非
常に堂にいったもので、デビューしてそれほど経たない人とは思えない。彼
女は初々しくも、プロだった。可愛らしく、堂々と、溌剌に。好きな体位は
***なんてあっけらかんと言いそうなさばけたノリも持つし、かといって
下品にならず。たっぷり1時間半ものショウ。
アラニス・モリセット(1999年4月24日、2002年3月22日)やクランベリ
ーズが好きと伝えられる彼女だが、なるほど髪の長さはかつてのアラニスの
影響? 終盤、宇田多、エヴァネッセンス、クランベリーズのカヴァーも。
ふうん、クランベリーズのドロレス嬢の歌い口を一生懸命真似してきたんだ
ね。
そこそこ、見れた。で、ちょっと先入観をなくせば、日本の一部のアイド
ルもそれなりに楽しめてしまうのかとも少し思った、か、な。でも、異国の
人だと妙な生々しさが消えるから楽だよな……。タイと言えば、グランドE
X’という男性4人組バンドのことを思い出す。15年前ぐらいにバンコクの
カッセット屋さんでお店の人に勧められて買ったのだが、その一曲がかなり
秀逸なモンド曲なの。ザ・ナックの「マイシャローナ」とザ・ビートルズの
「ア・ハード・デイズ・ナイト」を絶妙にくっつけて、それをタイ語で歌っ
ているという脳味噌とろけそーな曲。うはは。
6月11日(金)
コモン
渋谷・デュオ・ミュージック・エクスチェンジ。さすが、かなり入ってい
ました。
アルバムでは工夫を凝らしたバンド音を自在に採用する彼だが、DJ一人
を従え、1MCでずんずん進むというもの。うわあ、潔い。というか、ここ
までシンプルな有名ヒップホッパーのパフォーマンスって珍しいのではない
か。でも、いろいろな面で感心させ、聞かす。前日との対比もあるだろう、
やっぱり本場は本場で強いなあと思う。やっぱり、スキルと、流儀の積み重
ねと創意工夫のある、まっとうなヒップホップのパフォーマンス。力のある
、まっとうな人。頭も良さそう。そんな人が、ああいうはみ出した『エレク
トリック・サーカス』のような(ぼく好みの)ブツも作ってしまうというの
も、とっても興味深い。次のアルバムは一体どういうものになるのか。所属
するMCAがなくなったが、そのままユニヴァーサルに残るようだ。
最低限の設定の実演ながら臨機応変、妙味あり。肉声とビートの効果的な
掛け合わせを介しての確かな気持ちの表出あって、おおここには確かな芸能
アート・フォームがあるゾとも思ってしまった。
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