5月10日(月)
レイラ・ハサウェイ。アメーリュ・ラリュー

 まず南青山・ブルーノート東京で、レイラ・ハサウェイ(2002年5月
13日)。キーボード、電気ベース、ドラムというシンプルなバッキング
を受けてのもの。で、今回のポイントはダニー・ハサウェイ味を感じさ
せるフランク・マッコム(2004年4月15日)がキーボード奏者として同
行していること。となると、阿呆な受け手になっちゃうが、やっぱりハ
サウェイの曲をやることを期待しちゃうよにゃー。結局、ダニー・ヴァ
ージョンの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」をやっただけ。ただし、
エレピ一本をバックにデュオったこの曲にはパブロフの犬になっちゃっ
た。マッコムはバックのときのほうが余裕があったのか、ピアノがうま
く聞こえた。

 ファースト・セットを見たあと、渋谷のDUOに。エリック・ロバー
ソンとアメール・ラリュー(2000年6月13日)。ありゃ、ロバーソンは
ラリューのバンドで3曲歌っただけとかで、すでに終わっていた。

 ラリューはこんなに陽性というか、活発な印象を与える人だっけ。バ
ンドはかみ合い良好、ちょっとアフリカ的な何かを出す二人のバッキン
グ・ヴォーカルもいい感じ。ただ、本人気張って歌いすぎ。逆に、ピッ
チが悪いのがもろに伝わるものになってしまっていて、ほんの少し退く
。暖簾に腕押しという形容もありかもしれない、ぬめぬめ、とらえどこ
ろのなさが魅力のインディ発新作の雰囲気を期待していたゆえ、余計に
そう感じたかも。

 その後、BMR誌を辞める編集者のお疲れ様パーティに言ったら、後
からロバーソンも登場。さらりとア・カペラで2曲。

5月13日(木)
中村善郎。ザ・バッド・プラス

 まず原宿・ブルージェイウェイで、日本人ボサ・ノヴァ歌手。ギター
弾き語り。よく異文化にある、微妙な洒脱様式とその楽曲をモノにして
いると思う。ものすごい、レパートリーがあるんだろうな。

 続いて南青山・ブルーノート東京。はみ出しピアノ・トリオ、昨年の
来日(2003年8月1、2日)に続く来日公演。物凄く近くで見たのだが
、ドラムがいろんなものを持って叩くんだな。トランシーバーとか。う
ひひ。前回よりずっと印象良い。彼は彼らなりつっぱり、今を行こうと
している。             

コメント