2月19日(木)
ダッシュボード・コンフェッショナル

 まず、夕方に六本木・タトゥーでV2の新人ケイティ・ロ
ーズのコンヴェンション・ライヴ。約30分。お父さんが大昔
のフォーク・ロック・バンドのポコのメンバーだったという
、まだ17才という(でも、ルックスは若々しさがなかったな
)ロック系シンガー。ギター、ベース、ドラム(この人が下
手な人でした)を従えてのもの。ベタぁっとした歌は良く聞
こえるが、シングル曲以外はいまいち耳に残らない。まあ、
あちらの歌謡曲と思えば、別にどうこう言う気もぼくはあり
ませんね。聞きたい人は勝手聞けばいいし、そういう人が多
いなら勝手に売れれば、という感じ。

 そして、渋谷・Oイーストで、結構売れているダッシュボ
ード・コンフェッショナルを見る。CDを聞いた限りはこの
人もそれほどぼくの趣味ではないが、あちらでは大合唱大会
になるという、ショウ自体に少し興味があった。

 最初、2曲は生ギターの弾き語り。へえ、ハンサムなんだ
ねえ。きちんとしたヘア・スタイルをしていて、アイビー・
リーガーの学生みたいだナと思う。その後はバンドでやった
のだが、演奏陣が出てくると身長がかなり低い人であるのが
分かった。また、それほど曲調に閃きがあるわけでないのは
了解していたが、思った以上にパフォーマンス能力が凡庸な
人であることも。少なくても、レット・ミラー(2003年2月
21日)、ブルー(2003年7月17日)、ジャック・ジョンソン
/ドノヴァン・フランケンライター(2003年9月30日)とい
った記憶に新しいギター弾き語り系の人と比べても、一番彼
が人を引きつける魅力に乏しいと客観的に感じる。少なくて
も、ライヴにおいては。とくにエレクトリック・ギターを彼
が持ってやる曲は閃きのない只のロックという感じに聞こえ
て、ぼくは困った。やっぱり、歌詞の人なのかな。でも、こ
こは東京、そんなに過剰な合唱大会にはならなかったんだけ
どね。

 MMW(2004年1月24日)のときは混んでいるせいもあり
非常に広い会場と感じたが、この日落ちついて見たら、とて
も前後が短い会場であることに気づく。でも、ワインをボト
ル売りしてくれて、それを会場内で気儘にグビグビできるの
は良い。


2月20日(金)
カシミール

 日本では紹介されたばかりの、そこそこのキャリアを持つ
デンマークの4人組。結論から書いてしまうと、なかなか持
ち味良好のロック・バンド。昨日と違って、ぼくはニコニコ
見ちゃった。ギター/歌、キーボード、ベース、ドラム。歌
とギター担当者の存在感をバンドがきちっとバック・アップ
する。歌はそんなに上手いとは思えないが、ちゃんとした歌
心を持っているにゃー。一部はレイディオヘッドを思わせる
ような、ひっかかりのある漂い感を覚えさせたりも。それを
、ゴツゴツとした好ましいロック的な流儀のもと開いていく
。アンコールの1曲目はボブ・ディランのカヴァーと言われ
たら、信じちゃう?                

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