勝井祐二、鬼怒無月、佐藤タイジ、沼澤尚 / トゥ・バンクス・オブ・フォー
2004年1月16日 初台・ドアーズ。初めて行ったが、地下2階分吹き抜けの、見やすい、なかなかのハコ。会場禁煙なのもいいし(そのぶん、会場がトイレ臭いゾと感じるのはなんだかだが)、飲み物も300 円で大拍手。アストロホールと違いけっこう品ぞろえもしてあるし(寒いのでホット・ラムを頼んだらちゃんと対応してくれた)、偉い。
客は100 人ぐらいはいたような気がしたが、それをけっこうな入りと感じるぼくは認識が甘いのか。ジャズじゃないしな。男女比は男性のほうが少し多いが、けっこう一人で来ているような女性も目につく。ははあ、これが小野島さん言うところの“勝井ギャル”? でも、他の演奏者にも女性ファンはついてそうだしな。
“まぼろしの世界”組の勝井(2003年3月6日、7月29日、他)と鬼怒(2003年6月30日、他)、シアターブルック(2003年6月22日、他)/サンパウロ(2002年11月15日、他)組の佐藤と沼澤、その四者による、キーがアウトはしない、リフを繋いでいくようなインプロ系パフォーマンス。みんな楽しそうというか、本当に楽器で人とコミュニケート図るのが好きなだろうなと思わせる実演。ときに佐藤タイジは肉声も。途中、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」になり、彼は歌う。今日日、胸に染みる歌詞。っていうか、すごい歌詞を持つ名曲だよな。今更ながら。それで40分ぐらいやったかな。そして、もう1曲、佐藤タイジが中心となる曲を一発。そのあと、ボンテージ・フルーツのセットになるはずだが、南青山・ブルーノート東京に移動。
そちらは、元ガリアーノのロブ・ガリアーノとその周辺技術者をしていたディル・ハリスのユニットの出演。耳当たりのよいスピリチュアル・ジャズをクラブ・ミュージック的視点で掴み直しつつ、できるだけ生っぽい音作りで再提出しようとする。二人に加えて、ピアノ・トリオ、管楽器3本、ヴォーカル3人という大所帯によるパフォーマンス。ステージ横の後ろに位置する当の二人は表立ってはあまり音を出さず(コンピューターによる効果音やパーカッション音を少し加える。前者はもう少し大々的にやっても良かったかも)、バンドのパフォーマンスをニコニコ見守るといった感じ。20〜30代だろう演奏陣はけっこう腕が立つ。この前のマシュー・ハーバートのビッグ・バンド(2003年9月15日)よりも、多分。それを聞くと、今の若い英国ジャズの担い手はそこそこ水準あるナと思わされる。
シンガーのうち一人は、やはりガリアーノで活躍したヴァレリー・エティエンヌ。おお。実はロブと彼女は夫婦なのだとか。彼女はガリアーノ解散後1枚ソロを出していて、そのときインタヴューしたことがあるが、なかなか凛とした人。そのときの、「子供のころ、ロンドンの街角でプラットフォーム・シューズ(厚底グツのことか)を履いたリンダ・ルイスを見て胸がときめき、シンガーを目指した」という発言はすごく印象に残っている。その後、彼女はルイスの弟と一緒のグループを組んだりもしたはずだが、憧憬が新しい芽を生むという話や、人と人の数奇な実のある結びつきとかいった話、ぼくはとっても好きなのだ。
実演の前後に、ジャイルズ・ピーターソン(2002年11月7日)がDJをする。終わってからの方のそれは出音がでかくて、話が非常にしづらくて困った。昔(ちょうど、4ヒーローやニコレットが話題を呼んでいたころ)、英国マーキュリーの彼のオフィスで話を聞いたことがあったけど、今はほとんど活動停止のトーキング・ラウドだけにもうユニヴァーサル・ミュージックの社員じゃなくなっちゃったのかな? そのとき、彼が一番心残りなことは、ヤング・ディサイプルズをちゃんと売ってあげられなかったことと言ってたっけ。彼、本当にヤング・ディサイプルズには可能性を感じていたみたい。
客は100 人ぐらいはいたような気がしたが、それをけっこうな入りと感じるぼくは認識が甘いのか。ジャズじゃないしな。男女比は男性のほうが少し多いが、けっこう一人で来ているような女性も目につく。ははあ、これが小野島さん言うところの“勝井ギャル”? でも、他の演奏者にも女性ファンはついてそうだしな。
“まぼろしの世界”組の勝井(2003年3月6日、7月29日、他)と鬼怒(2003年6月30日、他)、シアターブルック(2003年6月22日、他)/サンパウロ(2002年11月15日、他)組の佐藤と沼澤、その四者による、キーがアウトはしない、リフを繋いでいくようなインプロ系パフォーマンス。みんな楽しそうというか、本当に楽器で人とコミュニケート図るのが好きなだろうなと思わせる実演。ときに佐藤タイジは肉声も。途中、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」になり、彼は歌う。今日日、胸に染みる歌詞。っていうか、すごい歌詞を持つ名曲だよな。今更ながら。それで40分ぐらいやったかな。そして、もう1曲、佐藤タイジが中心となる曲を一発。そのあと、ボンテージ・フルーツのセットになるはずだが、南青山・ブルーノート東京に移動。
そちらは、元ガリアーノのロブ・ガリアーノとその周辺技術者をしていたディル・ハリスのユニットの出演。耳当たりのよいスピリチュアル・ジャズをクラブ・ミュージック的視点で掴み直しつつ、できるだけ生っぽい音作りで再提出しようとする。二人に加えて、ピアノ・トリオ、管楽器3本、ヴォーカル3人という大所帯によるパフォーマンス。ステージ横の後ろに位置する当の二人は表立ってはあまり音を出さず(コンピューターによる効果音やパーカッション音を少し加える。前者はもう少し大々的にやっても良かったかも)、バンドのパフォーマンスをニコニコ見守るといった感じ。20〜30代だろう演奏陣はけっこう腕が立つ。この前のマシュー・ハーバートのビッグ・バンド(2003年9月15日)よりも、多分。それを聞くと、今の若い英国ジャズの担い手はそこそこ水準あるナと思わされる。
シンガーのうち一人は、やはりガリアーノで活躍したヴァレリー・エティエンヌ。おお。実はロブと彼女は夫婦なのだとか。彼女はガリアーノ解散後1枚ソロを出していて、そのときインタヴューしたことがあるが、なかなか凛とした人。そのときの、「子供のころ、ロンドンの街角でプラットフォーム・シューズ(厚底グツのことか)を履いたリンダ・ルイスを見て胸がときめき、シンガーを目指した」という発言はすごく印象に残っている。その後、彼女はルイスの弟と一緒のグループを組んだりもしたはずだが、憧憬が新しい芽を生むという話や、人と人の数奇な実のある結びつきとかいった話、ぼくはとっても好きなのだ。
実演の前後に、ジャイルズ・ピーターソン(2002年11月7日)がDJをする。終わってからの方のそれは出音がでかくて、話が非常にしづらくて困った。昔(ちょうど、4ヒーローやニコレットが話題を呼んでいたころ)、英国マーキュリーの彼のオフィスで話を聞いたことがあったけど、今はほとんど活動停止のトーキング・ラウドだけにもうユニヴァーサル・ミュージックの社員じゃなくなっちゃったのかな? そのとき、彼が一番心残りなことは、ヤング・ディサイプルズをちゃんと売ってあげられなかったことと言ってたっけ。彼、本当にヤング・ディサイプルズには可能性を感じていたみたい。
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