英国ロック史を確実に彩ったステイタス・クオーのオリジナルのベーシストであり、曲作りや歌でも貢献したアラン・ランカスターが亡くなった。ずっと、多発性硬化症を患っていたよう。
前身バンドの結成は1962年だそうで、中学に入った頃だったのか。パイからのアルバム・デビューは1968年で、ランカスターはまた10代だったんだな。1970年代前半からはヴァーティゴからアルバムを出すようになり人気急上昇し、大人気バンドとなった。当時、ステイタス・クオーは日本の雑誌ではブギ・バンドと紹介されていて、ぼくはそれでブギという言葉を知った。ある種のグツグツしたギター・リフ採用をさしてその言葉が使われた(それと対比的とも言える、柔らかいヴィーカルやちょっとしたポップ性が彼らの特徴であったか)と思うが、今のぼくの耳にはあまりブギには聞こえませんね。
ランカスターはライヴ・エイドにバンドとして出演した1885年に脱退したと報道されているが、それ以前からオーストラリアに住むようになっていたよう。なんでも、1973年にスレイドらとツアーで豪州に行った際に奥様と出会い、すでに45年の居住歴であったという。1987年にはオーストラリアで組んだザ・ボマーズというバンドで、A&Mと契約もした。とってもオーストラリアを気に入り、彼の親族もごっそり豪州に移住してしまったとも聞く。
そして、うわあそりゃないぜ〜な訃報も届いた。我が道を行く、ジャズ・オルガン奏者のドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)。ニューヨーク州バッファロー生まれで、ニューヨーク在住が長かったはずだが、亡くなったのはフロリダ州のフォート・ローダーデイル(←何気に成功者と思ってしまう?)。死因は、肺にまつわる疾患であったという。新作『ブリーズ』(ブルーノート、2021年)にはイギー・ポップが諦観ヴォーカルで2曲参加し、ティミー・トーマスとドノヴァンの曲を一緒にやっていた。とにもかくにもアフリカ系米国人ミュージシャンはこうあったらうれしい的な美点をたんまり持つ傑物であり、逸材。その様は、下のリンクから2015年の来日公演の模様を見ていただきたい。え〜ん、まだまだ生き、素敵な変をいっぱい出してくれると思っていたのに。どうぞ、安らかに。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
<今日の、びっくり>
独メルス・フェスティヴァル(2004年5月28〜31日。今は、ニュー・ジャズの呼称がフェス名から外されたよう)は今年ちゃんと開催され、メイン会場は野外で観客が離れて座ることで持たれた(そこに、ジョン・スコフィールドはソロで出演した?)ようだ。同祭、今年は50周年にあたるようだが、それを祝ってメルスのサイトに提出したジャマラディーン・タクーマ(2014年7月28日)主導のオーディン・ポープ+3のフィリー発の実演映像をタクーマ自身が紹介しているのを見つけた。2人に加え、ドラムのコーネル・ロチェスターとダブル・ベースのウォレン・オリーからなるカルテットによる演奏。なんだが、ぬわんとタクーマもダブル・ベースを弾いているじゃないか! 少しは弾くんだよと言っていたことがあったが、彼がアップライトを弾くのを見るのは初めてとなるような? 演奏途中からは電気に持ち替えるもののずっとツイン・ベース編成でことにあたる。マックス・ローチのお気に入り奏者であったことでも知られるポープ(1938年生まれ。まだ、元気だ)のデビュー作はフェスと連動したメルス・レーベル発。ジェラルド・ヴィーズリー(2004年3月24日、2010年6月17日)とコーネル・ロチェスターとの疾走トリオ盤『Almost Like Me』は当時本当によく聞いた。パンク・ロックや爆発ファンクと横並びで……。
▶︎過去の、メルス・ニュー・ジャズ・フェスティヴァル
https://43142.diarynote.jp/200406062249580000/
https://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
https://43142.diarynote.jp/200406090118170000/
https://43142.diarynote.jp/200406100011020000/
▶︎過去の、ジャマラディーン・タクーマ
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
▶︎そのタクーマやポープたちの映像
https://moers-festival.de/en/50-years-of-moers/50-weeks-50-greets/17?fbclid=IwAR0wRquQ2MS7lP_H8QZIfBs8QePSzAk5CJc0-QeA4Sw2CSRT94x_zO4Eoz8
▶︎過去の、ジェラルド・ビーズリー
https://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
https://43142.diarynote.jp/201006181524353169/
前身バンドの結成は1962年だそうで、中学に入った頃だったのか。パイからのアルバム・デビューは1968年で、ランカスターはまた10代だったんだな。1970年代前半からはヴァーティゴからアルバムを出すようになり人気急上昇し、大人気バンドとなった。当時、ステイタス・クオーは日本の雑誌ではブギ・バンドと紹介されていて、ぼくはそれでブギという言葉を知った。ある種のグツグツしたギター・リフ採用をさしてその言葉が使われた(それと対比的とも言える、柔らかいヴィーカルやちょっとしたポップ性が彼らの特徴であったか)と思うが、今のぼくの耳にはあまりブギには聞こえませんね。
ランカスターはライヴ・エイドにバンドとして出演した1885年に脱退したと報道されているが、それ以前からオーストラリアに住むようになっていたよう。なんでも、1973年にスレイドらとツアーで豪州に行った際に奥様と出会い、すでに45年の居住歴であったという。1987年にはオーストラリアで組んだザ・ボマーズというバンドで、A&Mと契約もした。とってもオーストラリアを気に入り、彼の親族もごっそり豪州に移住してしまったとも聞く。
そして、うわあそりゃないぜ〜な訃報も届いた。我が道を行く、ジャズ・オルガン奏者のドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)。ニューヨーク州バッファロー生まれで、ニューヨーク在住が長かったはずだが、亡くなったのはフロリダ州のフォート・ローダーデイル(←何気に成功者と思ってしまう?)。死因は、肺にまつわる疾患であったという。新作『ブリーズ』(ブルーノート、2021年)にはイギー・ポップが諦観ヴォーカルで2曲参加し、ティミー・トーマスとドノヴァンの曲を一緒にやっていた。とにもかくにもアフリカ系米国人ミュージシャンはこうあったらうれしい的な美点をたんまり持つ傑物であり、逸材。その様は、下のリンクから2015年の来日公演の模様を見ていただきたい。え〜ん、まだまだ生き、素敵な変をいっぱい出してくれると思っていたのに。どうぞ、安らかに。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
<今日の、びっくり>
独メルス・フェスティヴァル(2004年5月28〜31日。今は、ニュー・ジャズの呼称がフェス名から外されたよう)は今年ちゃんと開催され、メイン会場は野外で観客が離れて座ることで持たれた(そこに、ジョン・スコフィールドはソロで出演した?)ようだ。同祭、今年は50周年にあたるようだが、それを祝ってメルスのサイトに提出したジャマラディーン・タクーマ(2014年7月28日)主導のオーディン・ポープ+3のフィリー発の実演映像をタクーマ自身が紹介しているのを見つけた。2人に加え、ドラムのコーネル・ロチェスターとダブル・ベースのウォレン・オリーからなるカルテットによる演奏。なんだが、ぬわんとタクーマもダブル・ベースを弾いているじゃないか! 少しは弾くんだよと言っていたことがあったが、彼がアップライトを弾くのを見るのは初めてとなるような? 演奏途中からは電気に持ち替えるもののずっとツイン・ベース編成でことにあたる。マックス・ローチのお気に入り奏者であったことでも知られるポープ(1938年生まれ。まだ、元気だ)のデビュー作はフェスと連動したメルス・レーベル発。ジェラルド・ヴィーズリー(2004年3月24日、2010年6月17日)とコーネル・ロチェスターとの疾走トリオ盤『Almost Like Me』は当時本当によく聞いた。パンク・ロックや爆発ファンクと横並びで……。
▶︎過去の、メルス・ニュー・ジャズ・フェスティヴァル
https://43142.diarynote.jp/200406062249580000/
https://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
https://43142.diarynote.jp/200406090118170000/
https://43142.diarynote.jp/200406100011020000/
▶︎過去の、ジャマラディーン・タクーマ
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
▶︎そのタクーマやポープたちの映像
https://moers-festival.de/en/50-years-of-moers/50-weeks-50-greets/17?fbclid=IwAR0wRquQ2MS7lP_H8QZIfBs8QePSzAk5CJc0-QeA4Sw2CSRT94x_zO4Eoz8
▶︎過去の、ジェラルド・ビーズリー
https://43142.diarynote.jp/200403241554160000/
https://43142.diarynote.jp/201006181524353169/
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