スクービードゥー。2PIANO4HANDS「林正樹 × 梅井美咲」
2021年9月26日 音楽 まず、丸の内・コットンクラブで、米国ブラック・ミュージックの良質な消化をしてきている日本人ビート・バンドを見る。ファースト・ショウ。ビクターと関係を持つ前のインディ発のセカンド作『beach party』をすべて、アルバムと同じ順でやるという設定を持つ。オリジナルが2001年の発表で、今年がリリース20周年となるのか。そんな符号にくわえ、本人たちのなかでこのアルバムには思い入れがあるんだろうな。
スピチュアル・ジャズ調曲が流されるなか、例によりそれぞれにスーツを身にまとう4人のメンバーが登場する。みんな体型を保っていて、それほど老けた感じがないのは何より。まずは、フロントに立ち太い声で歌うコヤアマシュウ(少しブルース・ハープを吹く場合もある)によるMCがリードする、ソウル・ショウのごとき煽りパートで始まる。その後、アルバムの曲だけやると40分で終わってしまうというので、冒頭3曲は同作には入っていない、彼らの夏をテーマにした曲を披露した。
バンドを組んで、四半世紀を超えるのか。立派なキャリアだな。骨太のR&B/ファンク愛好と、日本人聞き手の獲得につながるメロウネス/親しみやすさの拮抗を成就させてきた自負が、伸び盛り期の楽曲群とともに溢れ出る。ときに、簡単なコーラスが効いた曲もある。ギタリストはセミ・アコースティック型(それより少しボディが厚めに見えた)のエレクトリック・ギターを構えていて、少しジャジーなソロ取る場合もあり。ギミックなしの1時間、キーボードレスの3ピースのバンド表現の良さもぼくは再確認した。
続いて、青山・月見ル君想フ。全10回持たれたピアニスト同士のデュオ企画<2PIANO4HANDS>の、最終の回を見る。林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日、2019年11月21日、2019年12月18日、2020年8月28日、2020年10月29日、2020年11月14日、2021年4月19日)と新進の梅井美咲の組み合わせだ。1度リハーサルして、本番に臨んだよう。
お互いの曲を交互に、その場の流れで選び、弾き重ねる。もう、十全の噛み合わせを持ち、見事な相乗発展を見せる。「すごいなあ」(林)。「幸せです」(梅井)。その言葉が曲間のMCの際、両者から繰り返される。林からは、またやりたいなあ、という言葉も梅井は途中で引き出した。彼女は2002年の早生まれ。昨年音大に通うために、関西から上京した。とはいえ、今年早々にデビュー作『humoresque』(Brilliant Works)をリリースし、丸の内・コットンクラブでリーダー公演を持つなどしている。林はちょうど、梅井の二回り上であるとか。
打てば響く、そんな2人のピアノ音は美しい弧を描いて宙に避けていく。雄弁な間や情感も抱える瞬発性に富んだ音を連鎖させていく様に、トリオで録音された昨年録音の『humoresque』とはまた別の梅井がここにいると思った。MCによれば、この組み合わせはダメ元で梅井が林を指名したそう。彼女は小学校2年生のときから林のピアノを聞いていたんだとか。わわ。林は自分の曲でも譜面を確認用に置いていたのに、梅井は自作曲は当然こと林の曲もすべて空で弾いた。林は8分の21拍子(5・5・5・6、と勘定するそう)を提出したりもし、それはケーナ奏者の岩川光(2014年2月9日、2018年7月7日)とのユニットのために書いたと紹介されたか。
曲群は、十全にインプロヴァイズされるものの、詩的で、ストーリー・テリングする感覚を聞く者に与える。梅井の曲は、すべて今年になって書いたそう。伸び盛りきわまりないな。彼女は、林を相手に想定しピアノ2台のために書いた曲も持ってきた。林が参画する須川崇志バンクシア・トリオ(2020年10月29日、2021年4月19日)用に彼が書いた曲は1番アグレッシヴな曲調を持ち、そのとき梅井の左手は拳うちを何度もした。
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
https://43142.diarynote.jp/201911201705565775/
https://43142.diarynote.jp/201911230723444744/
https://43142.diarynote.jp/201912191314476679/
https://43142.diarynote.jp/202008290914077509/
https://43142.diarynote.jp/202010300958115053/
https://43142.diarynote.jp/202011150954203089/
https://43142.diarynote.jp/202104211350032210/
▶︎過去の、岩川光
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
▶︎過去の、須川崇志バンクシア・トリオ
https://43142.diarynote.jp/202010300958115053/
https://43142.diarynote.jp/202104211350032210/
<今日の、ちょぴっとの感慨とぼう〜>
うわー、6日連続でライヴ行き。はしごがあったりもして、見た公演数は9つ。日常が戻ってきたァなんては思わないが〜お酒飲めないしね〜、なんか少しうれしい。って、明日からまた5日間はまたライヴ行きの予定はない。ところで、この1ヶ月、なんだか時間がたつスピードが早い。ぼくは確か1986年9月15日付けで、新卒で入った出版社をやめた。つまり、この9月15日はフリー35周年となるのだったが、見事に忘れていた。がびーん。なんか。ここのところふわふわもしている。
スピチュアル・ジャズ調曲が流されるなか、例によりそれぞれにスーツを身にまとう4人のメンバーが登場する。みんな体型を保っていて、それほど老けた感じがないのは何より。まずは、フロントに立ち太い声で歌うコヤアマシュウ(少しブルース・ハープを吹く場合もある)によるMCがリードする、ソウル・ショウのごとき煽りパートで始まる。その後、アルバムの曲だけやると40分で終わってしまうというので、冒頭3曲は同作には入っていない、彼らの夏をテーマにした曲を披露した。
バンドを組んで、四半世紀を超えるのか。立派なキャリアだな。骨太のR&B/ファンク愛好と、日本人聞き手の獲得につながるメロウネス/親しみやすさの拮抗を成就させてきた自負が、伸び盛り期の楽曲群とともに溢れ出る。ときに、簡単なコーラスが効いた曲もある。ギタリストはセミ・アコースティック型(それより少しボディが厚めに見えた)のエレクトリック・ギターを構えていて、少しジャジーなソロ取る場合もあり。ギミックなしの1時間、キーボードレスの3ピースのバンド表現の良さもぼくは再確認した。
続いて、青山・月見ル君想フ。全10回持たれたピアニスト同士のデュオ企画<2PIANO4HANDS>の、最終の回を見る。林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日、2019年11月21日、2019年12月18日、2020年8月28日、2020年10月29日、2020年11月14日、2021年4月19日)と新進の梅井美咲の組み合わせだ。1度リハーサルして、本番に臨んだよう。
お互いの曲を交互に、その場の流れで選び、弾き重ねる。もう、十全の噛み合わせを持ち、見事な相乗発展を見せる。「すごいなあ」(林)。「幸せです」(梅井)。その言葉が曲間のMCの際、両者から繰り返される。林からは、またやりたいなあ、という言葉も梅井は途中で引き出した。彼女は2002年の早生まれ。昨年音大に通うために、関西から上京した。とはいえ、今年早々にデビュー作『humoresque』(Brilliant Works)をリリースし、丸の内・コットンクラブでリーダー公演を持つなどしている。林はちょうど、梅井の二回り上であるとか。
打てば響く、そんな2人のピアノ音は美しい弧を描いて宙に避けていく。雄弁な間や情感も抱える瞬発性に富んだ音を連鎖させていく様に、トリオで録音された昨年録音の『humoresque』とはまた別の梅井がここにいると思った。MCによれば、この組み合わせはダメ元で梅井が林を指名したそう。彼女は小学校2年生のときから林のピアノを聞いていたんだとか。わわ。林は自分の曲でも譜面を確認用に置いていたのに、梅井は自作曲は当然こと林の曲もすべて空で弾いた。林は8分の21拍子(5・5・5・6、と勘定するそう)を提出したりもし、それはケーナ奏者の岩川光(2014年2月9日、2018年7月7日)とのユニットのために書いたと紹介されたか。
曲群は、十全にインプロヴァイズされるものの、詩的で、ストーリー・テリングする感覚を聞く者に与える。梅井の曲は、すべて今年になって書いたそう。伸び盛りきわまりないな。彼女は、林を相手に想定しピアノ2台のために書いた曲も持ってきた。林が参画する須川崇志バンクシア・トリオ(2020年10月29日、2021年4月19日)用に彼が書いた曲は1番アグレッシヴな曲調を持ち、そのとき梅井の左手は拳うちを何度もした。
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
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https://43142.diarynote.jp/201912191314476679/
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https://43142.diarynote.jp/202104211350032210/
▶︎過去の、岩川光
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
▶︎過去の、須川崇志バンクシア・トリオ
https://43142.diarynote.jp/202010300958115053/
https://43142.diarynote.jp/202104211350032210/
<今日の、ちょぴっとの感慨とぼう〜>
うわー、6日連続でライヴ行き。はしごがあったりもして、見た公演数は9つ。日常が戻ってきたァなんては思わないが〜お酒飲めないしね〜、なんか少しうれしい。って、明日からまた5日間はまたライヴ行きの予定はない。ところで、この1ヶ月、なんだか時間がたつスピードが早い。ぼくは確か1986年9月15日付けで、新卒で入った出版社をやめた。つまり、この9月15日はフリー35周年となるのだったが、見事に忘れていた。がびーん。なんか。ここのところふわふわもしている。
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