挾間美帆 m_unit
2021年9月19日 音楽 すっかりインターナショナルな人となっている挾間美帆(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日、2017年9月3日、2019年2月6日、2020年8月16日、2021年7月30日)の活動根幹にあるラージ・アンサンブルの公演を、南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
その日本公演をやる際、リズム・セクションだけは外国人奏者を呼んでいたが、このおりすべて日本人でことにあたる。指揮の挾間、アルト・サックスの土井徳浩、テナー・サックスの竹村直哉、バリトン・サックスの佐々木はるか、トランペットの真砂陽地、フレンチ・ホルンの林育宏、ヴァイオリンのマレー飛鳥と沖増菜摘、ヴィオラの吉田篤貴、チェロの島津由美、ヴァイブラフォンの香取良彦、ピアノの加藤真亜沙、ベースの須川崇志、ドラムの伊吹文裕という面々、なり。ピアノは佐藤浩一の予定だったが諸事情で、今回は来日中でこの金曜にコットンクラブで自己公演をする加藤が弾いた。
普段はアルバム・リリースにあわせてm_unitのショウをやるので基本その新作曲を演奏するものの、(アルバム・リリースとは重ならない)今日は過去3作のアルバムから満遍なくやりますと、彼女は観客に伝える。なんにせよ、あり曲をなぞるのではなく、そのときその面々で楽曲を育むのだという気持ちは表れる。
うち1曲はm_unitのアルバムに未収録の曲ながら昨年のオン・ライン版東京ジャズで披露された、ハービー・ハンコック『処女航海』(ブルーノート、1966年)の収録曲3つをつなげたハービー愛にあふれたメドレー。実は彼女はハンコックの昔からの大ファンで、中止になり叶わなかったものの、昨年の東京ジャズで会えることをとても楽しみにしていた。
「私が出演する(東京ジャズの)28日のイヴニングの回には、私がこの人のピアノや音楽観をなぞって生きてきたと言っても過言ではないハービー・ハンコックが出るんです。もう、子供のころから大好きでした。そんな人と場所と時間を共有できるのかと今はふわふわした感じで、私にとっては夢のような話なんです」と昨年2月に取材した際に言っていた彼女だが、オン・ライン版に関係なくm_unitで出る幻の本番用にこのハンコックが80歳になったことを祝うアレンジを用意していたのかもしれない。
リオネル・ルエケがゲスト入りもしているその映像は、ユーチューブにも出されている(https://www.youtube.com/watch?v=-3O_9QaQEWs)が、そのズームのような多数画面分割映像はウィットに富み、ひいては狭間のハンコックに対する思慕や信頼とともに楽しみを持てる仲間たちの存在を伝えるものになっていて、かなり感激できる。つまるところ、彼女の高貴でマジカルな大人数表現はそのラヴリーな人間性にも大きく起因するのだとも思ってしまう。
挾間の新作は音楽監督を務めるデンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドとの『イマジナリー・ヴィジョンズ』(英エディション)だが、その職についた彼女が2019年にデンマークに訪れた際に、すでに2017年の東京ジャズで共演し顔見知りだった楽団メンバーたちは彼女を待ち構え歓待、フラッシュモブを敢行した。その映像(https://www.youtube.com/watch?v=tFIxpy3BdCQ)を見れば、彼女がいかに接する者を魅了してしまう人物であるかがよく伝わってくる。また、デンマークの人たちのハンパない温かさも……。
音楽はそれだけで成り立つものではなく、それまでの人と人の出会いや繋がり、お互いの思いが結晶するものでもあるのだ。このショウを見ながら、ぼくはそんなことを反芻した。
▶過去の、挾間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201902071836593799/
https://43142.diarynote.jp/202008171907569224/
https://43142.diarynote.jp/202107310742529881/
<今日の、できるオレ>
3連休の中日の日曜日。ここのところ天気がすぐれなかったが、今日は青空にして陽光燦燦で、とっても晴天じゃあ。日向だと、暑い。午前中から、母親詣で。母んとこから富士山が見えていて、驚く。本当にいい天気なんだな。その後、新宿を経由して行くのが生理的にイヤで、井の頭線を使い渋谷駅銀座線乗り換えで、ライヴ会場に向かおうとする。だが、ぬわんと銀座線のホーム位置が変わりかつては楽に行けるところが、同線の改札をゲットするためには工事中なためもあってかバカみたいにぐるりと歩かされる。その通路の端々に、前からの定期使用者の怒りが埋め込まれていたような。こんなんだったら、ブルーノート東京まで直に歩いて行ってもたいして変わらんだろ、天気もいいし歩こうとなる。それは、正解だった。
ところで、電車にいろいろ乗り、混んでもいなかったので、新聞をいろいろ見る時間もあったのだが、クソ真面目そうな候補の岸田某が政界きっての酒豪と紹介されていて、驚くとともにほんの少しいい奴かもしれぬと思う。まあ、酒好きは酔っ払うが、酒豪は飲んでもそんなに変わらない。というのが、ぼくの見解。ぼくは悪酔いしない、酒好きだな。今日の狭間はソツのない愛らしいMCをしつつ、私はお酒が好きなんです、と言っていた。
会場に知っている人もいなかったし、まっすぐ帰るつもりで終演後に外に出ると涼しい。うむ、これは渋谷まで歩こうとなった。そして、渋谷に近づくと、このまま家まで歩いちゃおうかとなる。よくもまあ武蔵野を回ってきたのに、そんな元気が残っていたものだ(飲んでいないのは大きいんだろうナ)と思いつつ、徒歩を延長することを決定。50分ちょいかかり、この日の総歩数は18000歩となる。普段歩く人には何ぬるいことを書いているのかと思われるだろうが、たぶん本日は2021年で一番歩いた日になるだろう。ケケケ。
その日本公演をやる際、リズム・セクションだけは外国人奏者を呼んでいたが、このおりすべて日本人でことにあたる。指揮の挾間、アルト・サックスの土井徳浩、テナー・サックスの竹村直哉、バリトン・サックスの佐々木はるか、トランペットの真砂陽地、フレンチ・ホルンの林育宏、ヴァイオリンのマレー飛鳥と沖増菜摘、ヴィオラの吉田篤貴、チェロの島津由美、ヴァイブラフォンの香取良彦、ピアノの加藤真亜沙、ベースの須川崇志、ドラムの伊吹文裕という面々、なり。ピアノは佐藤浩一の予定だったが諸事情で、今回は来日中でこの金曜にコットンクラブで自己公演をする加藤が弾いた。
普段はアルバム・リリースにあわせてm_unitのショウをやるので基本その新作曲を演奏するものの、(アルバム・リリースとは重ならない)今日は過去3作のアルバムから満遍なくやりますと、彼女は観客に伝える。なんにせよ、あり曲をなぞるのではなく、そのときその面々で楽曲を育むのだという気持ちは表れる。
うち1曲はm_unitのアルバムに未収録の曲ながら昨年のオン・ライン版東京ジャズで披露された、ハービー・ハンコック『処女航海』(ブルーノート、1966年)の収録曲3つをつなげたハービー愛にあふれたメドレー。実は彼女はハンコックの昔からの大ファンで、中止になり叶わなかったものの、昨年の東京ジャズで会えることをとても楽しみにしていた。
「私が出演する(東京ジャズの)28日のイヴニングの回には、私がこの人のピアノや音楽観をなぞって生きてきたと言っても過言ではないハービー・ハンコックが出るんです。もう、子供のころから大好きでした。そんな人と場所と時間を共有できるのかと今はふわふわした感じで、私にとっては夢のような話なんです」と昨年2月に取材した際に言っていた彼女だが、オン・ライン版に関係なくm_unitで出る幻の本番用にこのハンコックが80歳になったことを祝うアレンジを用意していたのかもしれない。
リオネル・ルエケがゲスト入りもしているその映像は、ユーチューブにも出されている(https://www.youtube.com/watch?v=-3O_9QaQEWs)が、そのズームのような多数画面分割映像はウィットに富み、ひいては狭間のハンコックに対する思慕や信頼とともに楽しみを持てる仲間たちの存在を伝えるものになっていて、かなり感激できる。つまるところ、彼女の高貴でマジカルな大人数表現はそのラヴリーな人間性にも大きく起因するのだとも思ってしまう。
挾間の新作は音楽監督を務めるデンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドとの『イマジナリー・ヴィジョンズ』(英エディション)だが、その職についた彼女が2019年にデンマークに訪れた際に、すでに2017年の東京ジャズで共演し顔見知りだった楽団メンバーたちは彼女を待ち構え歓待、フラッシュモブを敢行した。その映像(https://www.youtube.com/watch?v=tFIxpy3BdCQ)を見れば、彼女がいかに接する者を魅了してしまう人物であるかがよく伝わってくる。また、デンマークの人たちのハンパない温かさも……。
音楽はそれだけで成り立つものではなく、それまでの人と人の出会いや繋がり、お互いの思いが結晶するものでもあるのだ。このショウを見ながら、ぼくはそんなことを反芻した。
▶過去の、挾間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201902071836593799/
https://43142.diarynote.jp/202008171907569224/
https://43142.diarynote.jp/202107310742529881/
<今日の、できるオレ>
3連休の中日の日曜日。ここのところ天気がすぐれなかったが、今日は青空にして陽光燦燦で、とっても晴天じゃあ。日向だと、暑い。午前中から、母親詣で。母んとこから富士山が見えていて、驚く。本当にいい天気なんだな。その後、新宿を経由して行くのが生理的にイヤで、井の頭線を使い渋谷駅銀座線乗り換えで、ライヴ会場に向かおうとする。だが、ぬわんと銀座線のホーム位置が変わりかつては楽に行けるところが、同線の改札をゲットするためには工事中なためもあってかバカみたいにぐるりと歩かされる。その通路の端々に、前からの定期使用者の怒りが埋め込まれていたような。こんなんだったら、ブルーノート東京まで直に歩いて行ってもたいして変わらんだろ、天気もいいし歩こうとなる。それは、正解だった。
ところで、電車にいろいろ乗り、混んでもいなかったので、新聞をいろいろ見る時間もあったのだが、クソ真面目そうな候補の岸田某が政界きっての酒豪と紹介されていて、驚くとともにほんの少しいい奴かもしれぬと思う。まあ、酒好きは酔っ払うが、酒豪は飲んでもそんなに変わらない。というのが、ぼくの見解。ぼくは悪酔いしない、酒好きだな。今日の狭間はソツのない愛らしいMCをしつつ、私はお酒が好きなんです、と言っていた。
会場に知っている人もいなかったし、まっすぐ帰るつもりで終演後に外に出ると涼しい。うむ、これは渋谷まで歩こうとなった。そして、渋谷に近づくと、このまま家まで歩いちゃおうかとなる。よくもまあ武蔵野を回ってきたのに、そんな元気が残っていたものだ(飲んでいないのは大きいんだろうナ)と思いつつ、徒歩を延長することを決定。50分ちょいかかり、この日の総歩数は18000歩となる。普段歩く人には何ぬるいことを書いているのかと思われるだろうが、たぶん本日は2021年で一番歩いた日になるだろう。ケケケ。
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