1935年フィラデルフィア生まれのフリー・ジャズ界のアフリカ系名士2人が、ともに17日に亡くなった。ニューイングランド音楽院で学んでいるリード奏者のローガンとジュリアード音楽院に通ったダブル・ベース奏者であるグライムス、両者とも初リーダー作は1960年代中期にESPからリリースしている。二人の死因を報じているメディアはなく、ローガンは介護施設で息を引き取ったようだ。両者とも1970年前後に行方知れず〜ずっと引退状態となり、周りの助けでシーンに戻ってきたというキャリアを持っている。ローガンは晩年また不遇だった。1958年ニューポート・ジャズ祭の記録映画「真夏の夜のジャズ」においてセロニアス・モンク・トリオの一員として出ているグライムスは70歳近くからはヴァイオリンも弾くようになり、晩年は本を出し、記録映画も作られたよう。意外なところでは、マーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日、2018年7月24日)と彼とチャド・テイラー(2005年7月2日)とのトリオ作『Live at the Village Vanguard』(PI、2014年)なんてのもありましたね。

 また、英国ニュー・ウィエイヴ流れの名セッション・ベーシストのセリグマン(2012年2月18日)は、Covid-19に感染してロンドンの病院で逝去。トンプソン・ツインズ(これは、メンバーだったのかな?)からシニード・オコナーまで、参加作は山ほど。数年間は仙台に住んでいたハンサムでしなやかな御仁であり、ロンドンっ子である彼はフラムFCの応援者だった。

▶︎過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
▶︎過去の、チャド・テイラー
https://43142.diarynote.jp/200507031045250000/
▶︎過去の、マシュー・セリグマン
https://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
▶︎過去の、トム・ベイリー/トンプソン・ツインズ
https://43142.diarynote.jp/201412031621332692/

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