渋谷・ショーゲート試写室で、中国の長春を舞台にする〜アタマと最後には、ニューヨークの場面も入る〜2019年米国映画を見る。監督と脚本は6歳のときに中国から米国に渡ったという、女性監督のルル・ワン。ガンで余命まもない中国に住むおばあちゃんに親戚が一堂にかいするために、その1組の息子の結婚式を皆んなで集まる口実にしたという、実際に監督の身に起こったことをネタにしている。なんでも、中国ではいまだ当人に癌を告知しない習慣があるということが、そんな思いやりの虚偽慶事計画を生んだらしい。冒頭には、実際にあった嘘をベースにする、というクレジットが入る。
おばあちゃんにとっての孫となる主役(それは、監督の境遇が元になる)は、中国と韓国の両親を持つ米国人ラッパー/俳優のオークワフィナ。西欧的な価値観を持つ彼女はおばあちゃんに告知しないことを疑問に思って悩み、それは東洋と西洋の倫理観の違いを浮かび上がらせる。ラッパーとしてはビッチな表情を出しつつも、パっと見うだつの上がらない30歳の主人公役を無理なく演じた彼女は、この映画でゴールデングローヴ賞のミュージカル/コメディ部門の主演女優賞を獲得したという。ときにハスキーな低めの声は存在感があって、さすがラッパーですね。旧満州の首都であった長春は北朝鮮とロシアの間にある内陸の大都市ゆえにとっても寒そうだが、夏場の撮影のため、発展する希望に満ちた中国の地方都市という感じに映されている。同市の、実際の監督のおばあちゃんの家で撮影はなされたという。
音楽はアレックス・ウェストンというNY在住者がしているようだが、クラシカルなヴォーカルや弦音を介するものが多いが、クラシック系歌唱を使いたいというのはワン監督の意向であったよう。けっこう、音楽は映像にあっていて、それは冴えたディレクションと思う。結婚パーティで主人公と父親がカラオケで歌う「優しく歌って」(cf.ロバータ・フラック:2008年3月5日)のアレンジは脳みそとろけそう? エンドロールにはハリー・ニルソンのカヴァーでなにより知られるバッドフィンガーの「ウィズアウト・ユー」が流されるが、この非英語曲のヴァージョンは誰のものなんだろう? 日本は4月に公開となる。
▶︎過去の、ロバータ・フラック
https://43142.diarynote.jp/200803051002560000/
夜は、代官山・晴れたら空に豆まいて で、すんごく久しぶりにメタルチックスを見た。海外進出をたっぷりしているバッファーロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日、2015年7月30日、2016年9月1日)のギタリストのシュガー吉永とDMBQ(1999年8月31日)やOOIOO(2000年2月16日、2003年10月24日、2008年5月24日)のドラマーの吉村由加の2人によるユニット。昨年5月いらいのギグだそう。多くの場合、下敷き音の上で、ギター音とドラム音がじゃれる。吉永は部分的に詠唱したり、鍵盤ベースを弾く場合も。彼女、多くの曲でレスポールを弾いていたがボディが厚く、重たそうと見ていて思う。1曲目のピコピコ音に粗雑に楽器音を投げ出す曲が一番好みだった。ところどころ、吉村ってビル・ブラフォードが好きなのかなと思えた場合あり。そうか、MCによれば、彼女たちも50代なのか。
その後、トランペットとキーボードの中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日、2016年11月18日)と鍵盤や装置の外池満広のデュオのパフォーマンス。外池は日本屈指のレゲエ・ダブ・バンドのドライ&ヘヴィにいただけに、なるほどレゲエ・ビート基調のトラックが採用されるのか。堂にいったトラックのもと、ジャジー要素や飛躍要素が舞う。前半見て、次のお座敷に移動。
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/
https://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
▶︎過去の、DNBQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
▶︎過去の、OOIOO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ステレオラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
▶︎過去の、中村卓也
https://43142.diarynote.jp/200704151310110000/
https://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
https://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
<今日の、なるほど>
“yoko ono-ing”って、知ってるけ? と、海外の知人からメール。へえ、降って湧いた英国王室の軋轢を語るさいに、ヨーコ・オノ(2009年1月21日)の名が出されているのか。ザ・ビートルズのファンを混乱に陥れたのは50年以上も前のことであり、ジョン・レノンが亡くなって40年もたとうとしているのに、いまだ彼女のご威光(?)ありということか。“ヨーコ・オノる”、すごいなあ。そういえば、友達の小野くんは海外の人からすぐに、小野洋子の名前を出されるとむかし言っていたことがあった。
▶︎過去の、ヨーコ・オノ関連
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201105282358273180/ 映画やショーンへのインタヴュー抜粋
http://43142.diarynote.jp/201411101736494912/ ショーンのギグ
https://43142.diarynote.jp/201809121745334226/ ヨーコの新作
おばあちゃんにとっての孫となる主役(それは、監督の境遇が元になる)は、中国と韓国の両親を持つ米国人ラッパー/俳優のオークワフィナ。西欧的な価値観を持つ彼女はおばあちゃんに告知しないことを疑問に思って悩み、それは東洋と西洋の倫理観の違いを浮かび上がらせる。ラッパーとしてはビッチな表情を出しつつも、パっと見うだつの上がらない30歳の主人公役を無理なく演じた彼女は、この映画でゴールデングローヴ賞のミュージカル/コメディ部門の主演女優賞を獲得したという。ときにハスキーな低めの声は存在感があって、さすがラッパーですね。旧満州の首都であった長春は北朝鮮とロシアの間にある内陸の大都市ゆえにとっても寒そうだが、夏場の撮影のため、発展する希望に満ちた中国の地方都市という感じに映されている。同市の、実際の監督のおばあちゃんの家で撮影はなされたという。
音楽はアレックス・ウェストンというNY在住者がしているようだが、クラシカルなヴォーカルや弦音を介するものが多いが、クラシック系歌唱を使いたいというのはワン監督の意向であったよう。けっこう、音楽は映像にあっていて、それは冴えたディレクションと思う。結婚パーティで主人公と父親がカラオケで歌う「優しく歌って」(cf.ロバータ・フラック:2008年3月5日)のアレンジは脳みそとろけそう? エンドロールにはハリー・ニルソンのカヴァーでなにより知られるバッドフィンガーの「ウィズアウト・ユー」が流されるが、この非英語曲のヴァージョンは誰のものなんだろう? 日本は4月に公開となる。
▶︎過去の、ロバータ・フラック
https://43142.diarynote.jp/200803051002560000/
夜は、代官山・晴れたら空に豆まいて で、すんごく久しぶりにメタルチックスを見た。海外進出をたっぷりしているバッファーロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日、2015年7月30日、2016年9月1日)のギタリストのシュガー吉永とDMBQ(1999年8月31日)やOOIOO(2000年2月16日、2003年10月24日、2008年5月24日)のドラマーの吉村由加の2人によるユニット。昨年5月いらいのギグだそう。多くの場合、下敷き音の上で、ギター音とドラム音がじゃれる。吉永は部分的に詠唱したり、鍵盤ベースを弾く場合も。彼女、多くの曲でレスポールを弾いていたがボディが厚く、重たそうと見ていて思う。1曲目のピコピコ音に粗雑に楽器音を投げ出す曲が一番好みだった。ところどころ、吉村ってビル・ブラフォードが好きなのかなと思えた場合あり。そうか、MCによれば、彼女たちも50代なのか。
その後、トランペットとキーボードの中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日、2016年11月18日)と鍵盤や装置の外池満広のデュオのパフォーマンス。外池は日本屈指のレゲエ・ダブ・バンドのドライ&ヘヴィにいただけに、なるほどレゲエ・ビート基調のトラックが採用されるのか。堂にいったトラックのもと、ジャジー要素や飛躍要素が舞う。前半見て、次のお座敷に移動。
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/
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▶︎過去の、DNBQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
▶︎過去の、OOIOO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ステレオラブ
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http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
▶︎過去の、中村卓也
https://43142.diarynote.jp/200704151310110000/
https://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
https://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
<今日の、なるほど>
“yoko ono-ing”って、知ってるけ? と、海外の知人からメール。へえ、降って湧いた英国王室の軋轢を語るさいに、ヨーコ・オノ(2009年1月21日)の名が出されているのか。ザ・ビートルズのファンを混乱に陥れたのは50年以上も前のことであり、ジョン・レノンが亡くなって40年もたとうとしているのに、いまだ彼女のご威光(?)ありということか。“ヨーコ・オノる”、すごいなあ。そういえば、友達の小野くんは海外の人からすぐに、小野洋子の名前を出されるとむかし言っていたことがあった。
▶︎過去の、ヨーコ・オノ関連
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201105282358273180/ 映画やショーンへのインタヴュー抜粋
http://43142.diarynote.jp/201411101736494912/ ショーンのギグ
https://43142.diarynote.jp/201809121745334226/ ヨーコの新作
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