一時はブリット・ポップの流れにも乗った、プロデューサーとしての評価も高いイアン・ブロウディー(ヴォーカル、ギター)のバンドは、ギターのライリー・ブロウディー(息子なのかな)、キーボードのアデル・エマス(右手だけで、単音主体の演奏)、 ベースのマーティン・キャンベル(ずべてピック弾き) 、ドラムのジム・シャーロックという陣容なり。このグループ以前にビッグ・イン・ジャパンというグループを組んでいたこともあるブロウディーだが、今回が初来日のよう。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。

 絵に描いたようなギター・ポップを披露。なるほど、曲はさすがに勘所を抱える。少し音が大きすぎるとも思えたがドラマーがしっかりしているので、安心して見ていられますね。ブロウディーの歌声はかつての甘ったるい猫なで声から、年齢相応にもう少し自然に歌うようになったという感想を得た。そして、それゆえ、地に足をつけたブリット・ポップという感想もぼくは持った。英国人なら誰でも知っているサッカー・アンセム「スリー・ライオンズ」には冒頭スタジアム客の歓声から始まり、胸高まる。

 そんなにソロのパートもなくコンパクトにまとめる歌モノ表現であるのに、1時間半近くやった。初来日、できるだけ曲を聞かせましょうという気持ちだったのかな。最後の曲は、スティッフが送り出したレックレス・エリックのカヴァであったよう。

 その後は、南青山・ブルーノート東京で、モデルや女優として知られるマヤ・ホウクとジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日、2018年12月19日)・バンドの実演を見る。どこかの企業の広報みたいな格好のホウクは、モデル出身のわりには小さめ。まあ、男性陣が身長高めであるんだけど。イーサン・ホウクとユマ・サーマンの娘というセレブっ子でもある彼女、キャピキャピしたところがなく、21歳という年齢より大人に見えた。

 今年、ハリスの自己レーベルからホウク作詞/ハリス作曲の2曲を配信しているが、瑞々しくも落ち着いた歌唱に接すると、これはアルバムが期待できるのではないか。過剰にうまいとは思わないが、しっかりと聞き手のなかに入る歌を差出せる人という印象を、ぼくは持った。

 基本アコースティック・ギターを持つハリスに加え、バンドはエレクトリック・ギターのウィル・グレーフェ(2018年12月19日)、エレクトリック・ベースのベンジャミン・ラザール・デイヴィス、ドラムのマイケル・リドルバーガーという面々が伴奏をつける。とくにグレーフェはジェリー・カルシア調から効果音的響効果演奏まで、いろいろと達者で頷く。また、ドラマーはカノウプスを使っていたが、キック、タム、フロア・タム、スネア、ハイハット、シンバル1枚ととってもシンプルなセットを使用。でも、それで十分ですね。

 ハリスは3曲で、ソロにて弾き語りをする。また、そのハリスのギターを借りて、1曲ホークも生ギター弾き語りを披露した。

▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/
▶︎過去の、ウィル・グレーフェ
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/

<今日の、ばちあたり>
 昼間は、母親接待。行きたいと言うので、府中の大鷲神社の酉の市に付き合う。なるほど、立派で、人がいっぱい。参道には、テキ屋の店もずら〜り。母親に付き添い、並んだ末の賽銭箱の前まで一緒に行くが、ぼくは祈らず。信心深くないぼくは、商業主義に染まったところでそういうことをすると人生が悪い方向に行きそうでイヤなの。ところで、https://43142.diarynote.jp/201809261357472982/ で触れているケヤキ並木は、なんとここの神社の参道だったのねーー。

コメント