多分、今年一番スカスカな音を聞かせるR&B公演となるのではないか。ヒップホップ時代の生ソウル・バンドとして評判を取る彼らだが、マジにライヴは生音100パーセント。一番若いギター奏者のステォーヴ・レイシーが音色の作り込みが弱く、余計にスカスカに聞こえた。最初は唖然となって接していたが、すぐにだからこそ浮き上がる彼らの意思に、ぼくは大きくうなづいてしまったりもした。
新木場・スタジオコースト。ジジくさい書き方になるが、ここのところ行ったコンサートでは一番客層が若いように感じられる。昨年も来日公演を行っているくせに、2400人収容だかの大バコがソールド・アウト。で、ギチギチの観客が嬉々として接する様に触れると、彼らこそはなるほど今のメインストリームをやっている存在と思ってしまうなー。
キーボードを弾く30歳のリーダーのマット・マーシャンズ以外は、皆(たぶん)20代。演奏時間は1時間20分で、19曲を披露。うち、10曲が新作『ハイヴ・マインド』(コロムビア)からのもの。一応、ライヴ評を書くことになっているので、そういうこともちゃんとチェックした(3月9日、毎日新聞夕刊に出るかな?)。
人によっては頼りない出音という感想も出てくるかもしれない生のパフォーマンスは当然のことながら、アルバムにしっかりとあった編集感覚や絶妙な含みのようなものを削ぎ落とす。だが、一方では紅一点のシド・ザ・キッドの歌の存在感は増し、バンドとしての歌もの度数は高まった。また、彼らの素の楽曲の良さもおおいに露になる。そして、それこそが面々の実演の肝であるとぼくは感じた。
そうした嘘位偽りのない裸の演奏や歌唱は、パフォーマーの顔がしっかり見えることや、面々の重なりの様が手に取るように分かることを導く。そして、その様に接していると、彼らはインターネット時代のヴァーチャルな人間関係や人々の結びつきの浅さを憂慮しているのではないのかと思えてしまってならない。そう、そこには確かな草の根主義のユニティの感覚があったんだよなー。じっさい、新作『ハイヴ・マインド』の曲は人との重なりを求めたり、何気なラヴ・ソングが多い。また、面々はLAのヒッポホップ・サークルから出てきているが、それゆえに彼らはPC ミュージックたるヒップホップの逆手を取る面白さを出しているのではないか。物事の正解は一つではない。といった具合で、何気に若い彼らの思慮や真心を山のように示唆する実演であったのだ。いろいろ深読みを誘われ、 ぼくはスリルを覚えた。
あと、視野の広さのもと親しみやすくも清新な風を抱えている様、そして仲間内で和気藹々なノリのもと共通する世代観を謳歌しているということで、ぼくはデビュー期のジャミロクワイ(1999年11月17日、2005年11月15日)をライヴの最中に思い出してしまっていた。
▶︎過去の、ジャミロクワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
<今日の、出演者>
演奏終了後、場内が明るくなっても拍手歓声は終わらず、面々は笑顔で出てくる。しかし、予定曲は全部吐き出したらしく、演奏はせず、人懐く対応し、満場の観客をバックにいろいろ自我撮りを決める。そういえば、パフォーマンス中にもシドスティーヴンは気安く観客とやり取りをし、自分たちは皆んなと同じ目線で音楽をやっているんだよと伝えているような部分があったな。この後、面々はサイン会も行ったよう。その純真をずっと忘れないでネ。
新木場・スタジオコースト。ジジくさい書き方になるが、ここのところ行ったコンサートでは一番客層が若いように感じられる。昨年も来日公演を行っているくせに、2400人収容だかの大バコがソールド・アウト。で、ギチギチの観客が嬉々として接する様に触れると、彼らこそはなるほど今のメインストリームをやっている存在と思ってしまうなー。
キーボードを弾く30歳のリーダーのマット・マーシャンズ以外は、皆(たぶん)20代。演奏時間は1時間20分で、19曲を披露。うち、10曲が新作『ハイヴ・マインド』(コロムビア)からのもの。一応、ライヴ評を書くことになっているので、そういうこともちゃんとチェックした(3月9日、毎日新聞夕刊に出るかな?)。
人によっては頼りない出音という感想も出てくるかもしれない生のパフォーマンスは当然のことながら、アルバムにしっかりとあった編集感覚や絶妙な含みのようなものを削ぎ落とす。だが、一方では紅一点のシド・ザ・キッドの歌の存在感は増し、バンドとしての歌もの度数は高まった。また、彼らの素の楽曲の良さもおおいに露になる。そして、それこそが面々の実演の肝であるとぼくは感じた。
そうした嘘位偽りのない裸の演奏や歌唱は、パフォーマーの顔がしっかり見えることや、面々の重なりの様が手に取るように分かることを導く。そして、その様に接していると、彼らはインターネット時代のヴァーチャルな人間関係や人々の結びつきの浅さを憂慮しているのではないのかと思えてしまってならない。そう、そこには確かな草の根主義のユニティの感覚があったんだよなー。じっさい、新作『ハイヴ・マインド』の曲は人との重なりを求めたり、何気なラヴ・ソングが多い。また、面々はLAのヒッポホップ・サークルから出てきているが、それゆえに彼らはPC ミュージックたるヒップホップの逆手を取る面白さを出しているのではないか。物事の正解は一つではない。といった具合で、何気に若い彼らの思慮や真心を山のように示唆する実演であったのだ。いろいろ深読みを誘われ、 ぼくはスリルを覚えた。
あと、視野の広さのもと親しみやすくも清新な風を抱えている様、そして仲間内で和気藹々なノリのもと共通する世代観を謳歌しているということで、ぼくはデビュー期のジャミロクワイ(1999年11月17日、2005年11月15日)をライヴの最中に思い出してしまっていた。
▶︎過去の、ジャミロクワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
<今日の、出演者>
演奏終了後、場内が明るくなっても拍手歓声は終わらず、面々は笑顔で出てくる。しかし、予定曲は全部吐き出したらしく、演奏はせず、人懐く対応し、満場の観客をバックにいろいろ自我撮りを決める。そういえば、パフォーマンス中にもシドスティーヴンは気安く観客とやり取りをし、自分たちは皆んなと同じ目線で音楽をやっているんだよと伝えているような部分があったな。この後、面々はサイン会も行ったよう。その純真をずっと忘れないでネ。
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