身も心も弾み、とろけた晩。最高じゃあないか。
2012年以降はマルーン5(2011年5月16日)のメンバーでもある、ニューオーリンズ生まれ(その新作ソロ・アルバムのタイトルは『ガンボ』! 前作である2013年作はそれこそ『New Orleans』。同地特有のセカンド・ライン〜ファンク・ビートを用いる人ではないが、ニューオーリンズ生まれであることに多大な自負を持っているのは間違いない)のアフリカ系シンガー・ソングライターのパフォーマンスを南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
フェンダーのローズとヴィンテージのアナログ・シンセサイザー、そしてヤマハのモティーフ(2曲だけ弾いた。こちらの方がピアノ音色に近づけていた)を弾きながらしなやかに、弾力に満ちつつ歌う。すると、円満にして豊穣なソウルネスが場内に満ちる。バンド構成員はシェマイア・ターナー(ギター)、ブライアン・コッケルハム(ベース。半分は鍵盤を用いた)、エド・クラーク(ドラム)、シェーナ・ベリーとジャキヤ・ウィリアムズ(バックヴォーカル)。皆、アフリカ系の人たちなり。
実は彼、かなり鍵盤さばきが達者と思えたが、ついていたバンド・メンバーたちの力量もマル。確かな技量とともにモートンの所作を十全に感知し、それに呼応しつつ伸縮性に長けた演奏をしているのがわかる。また、各奏者の楽器音が良いのも特筆もの。女性コーラスも声の重なりがとってもよく、さすが二人はアモーレスというユニットを組んでいるのにも納得した。
2000年代中期以降リーダー作を出してきているが、スタジオ録音作は基本オリジナル曲で占められており、彼は自作曲には自信を持っているはず。だが、2008年ライヴ盤『Live from LA』盤ではE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日、2016年9月17日)「キャント・ハイド・ラヴ」ら他人曲も嬉々としてちょい出ししてもいたが、ボブ・マーリー「イズ・ディス・ラヴ」をはじめ、そのノリはこの晩も同じ。また、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)がゲスト入りした前作曲「オンリー・ラヴ」や今作収録のザ・ビージーズ「ハウ・ディープ・イズ・ラヴ」のカヴァーなども十全に長尺にて披露する。他人曲も鷹揚に扱うことによる音楽をやる楽しさの発露というのは、R&Bだと一番アピールされるなあ。
とちゅう、スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)みたいなファンク感覚を出す場面もあり、最後の2曲は鍵盤弾き語り主体。それぞれに女性コーラスとベースだけが寄り添ったが、そのさいバンド員は手持ち無沙汰な感じをださず、ニコニコ見守った。
現代的メロウネスを湛える、今年トップ級のR&B公演であることをまったく疑いません。
▶︎過去の、マルーン5
http://43142.diarynote.jp/201105170923444580/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
<今日の、想起>
「オンリー・ラヴ」をやっている際、モートンはジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック」もちらりとインサートさせる。話は変わるが、夏場に話題になった日本映画に「カメラを止めるな!」がある。このブログには書いてないが、ぼくも見に行った。なるほど、頑張って作られた、面白い映画だと思う。でも、音楽は褒められたものではないとぼくは思った。劇中音楽は、チープで紋切り型。低予算だからしょうがないという言い方もされるのだろうが、エンド・ロールでかかるあの日本語曲はなんなのだ。曲調もアレンジも「アイ・ウォント・ユー・バック」の厚顔無恥なパクリじゃん(もし、ちゃんと原曲作者の名もクレジットされているのなら、ごめんなさい)。ぼくは思わず、貧すれば鈍する、という言葉を思い浮かべてしまった。
2012年以降はマルーン5(2011年5月16日)のメンバーでもある、ニューオーリンズ生まれ(その新作ソロ・アルバムのタイトルは『ガンボ』! 前作である2013年作はそれこそ『New Orleans』。同地特有のセカンド・ライン〜ファンク・ビートを用いる人ではないが、ニューオーリンズ生まれであることに多大な自負を持っているのは間違いない)のアフリカ系シンガー・ソングライターのパフォーマンスを南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
フェンダーのローズとヴィンテージのアナログ・シンセサイザー、そしてヤマハのモティーフ(2曲だけ弾いた。こちらの方がピアノ音色に近づけていた)を弾きながらしなやかに、弾力に満ちつつ歌う。すると、円満にして豊穣なソウルネスが場内に満ちる。バンド構成員はシェマイア・ターナー(ギター)、ブライアン・コッケルハム(ベース。半分は鍵盤を用いた)、エド・クラーク(ドラム)、シェーナ・ベリーとジャキヤ・ウィリアムズ(バックヴォーカル)。皆、アフリカ系の人たちなり。
実は彼、かなり鍵盤さばきが達者と思えたが、ついていたバンド・メンバーたちの力量もマル。確かな技量とともにモートンの所作を十全に感知し、それに呼応しつつ伸縮性に長けた演奏をしているのがわかる。また、各奏者の楽器音が良いのも特筆もの。女性コーラスも声の重なりがとってもよく、さすが二人はアモーレスというユニットを組んでいるのにも納得した。
2000年代中期以降リーダー作を出してきているが、スタジオ録音作は基本オリジナル曲で占められており、彼は自作曲には自信を持っているはず。だが、2008年ライヴ盤『Live from LA』盤ではE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日、2016年9月17日)「キャント・ハイド・ラヴ」ら他人曲も嬉々としてちょい出ししてもいたが、ボブ・マーリー「イズ・ディス・ラヴ」をはじめ、そのノリはこの晩も同じ。また、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)がゲスト入りした前作曲「オンリー・ラヴ」や今作収録のザ・ビージーズ「ハウ・ディープ・イズ・ラヴ」のカヴァーなども十全に長尺にて披露する。他人曲も鷹揚に扱うことによる音楽をやる楽しさの発露というのは、R&Bだと一番アピールされるなあ。
とちゅう、スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)みたいなファンク感覚を出す場面もあり、最後の2曲は鍵盤弾き語り主体。それぞれに女性コーラスとベースだけが寄り添ったが、そのさいバンド員は手持ち無沙汰な感じをださず、ニコニコ見守った。
現代的メロウネスを湛える、今年トップ級のR&B公演であることをまったく疑いません。
▶︎過去の、マルーン5
http://43142.diarynote.jp/201105170923444580/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
<今日の、想起>
「オンリー・ラヴ」をやっている際、モートンはジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック」もちらりとインサートさせる。話は変わるが、夏場に話題になった日本映画に「カメラを止めるな!」がある。このブログには書いてないが、ぼくも見に行った。なるほど、頑張って作られた、面白い映画だと思う。でも、音楽は褒められたものではないとぼくは思った。劇中音楽は、チープで紋切り型。低予算だからしょうがないという言い方もされるのだろうが、エンド・ロールでかかるあの日本語曲はなんなのだ。曲調もアレンジも「アイ・ウォント・ユー・バック」の厚顔無恥なパクリじゃん(もし、ちゃんと原曲作者の名もクレジットされているのなら、ごめんなさい)。ぼくは思わず、貧すれば鈍する、という言葉を思い浮かべてしまった。
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