ジョイス

2018年10月5日 音楽
 南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。いやあ、ジョイス(2004年7月15日、2005年7月13日、2007年7月24日、2008年9月7日、2009年9月29日、2010年7月29日、2011年8月3日、2012年8月15日、2013年7月30日、2014年7月15日、2015年8月3日、2017年9月8日)は何度見ても素晴らしい。今回はよりジャジーかつスリリングなところもあって、今もっともMPBとジャズの均衡をスリリングかつ、有意義に行なっている人だと、ぼくは断言したくなる。とともにさらに筆が滑るなら、ジョニ・ミッチェルの本懐を今一番宿しているのはジョイスなのではないか。そして、そんな人はブラジル人ならではの滋養もたくさん抱えている。そんな素敵なことって、あるかい? 途中で、ブラジル人ギタリストのシコ・ピニェイロ(2012年6月21日)がまざり、2曲はジョイスが退く。うち1曲はピアニストのエリオ・アルヴェス(2015年9月10日、2017年10月8日。ジョイス公演同行を除く)とのデュオをけっこう長めに披露したのだが、その絶妙の噛み合いには口あんぐり。すごすぎる! 二人のデュオ公演が見たい、デュオ・アルバムを作ってほしい。ジョイスが再度時入ってからもピニェイロはずっとステージにいて、演奏を入れる。流麗さと歌心を併せ持つ名手というしかないな。魔法がたくさんあったショウでした。

▶過去の、ジョイス・モレーノ
http://43142.diarynote.jp/200407151608250000/
http://43142.diarynote.jp/200507161357340000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
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http://43142.diarynote.jp/201508091203108498/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、シコ・ピニェイロ
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
▶︎過去の、エリオ・アルヴェス
http://43142.diarynote.jp/201509231110566930/
http://43142.diarynote.jp/201710121700178187/

<今日の、余談>
 全部持っているわけではないがシコ・ピニェイロのリーダー作群は味よく、彼の才能は十分に知っていたいたつもり。オレ、数年前に誰かの働きかけで撮った一緒の写真も持っている。だが、今回、彼のパフォーマンスに触れて、これは逸材だと改めて唸った次第。彼はバークリー音大の出だが、同級生にはどんな人がいたんだろう? そんなピニェイロのリーダー作に入ったことがあるのが、ブラジルの7弦ギターの使い手のスワミ・ジュニオールで、彼は渡辺貞夫のツアーでただいま来日中。そんなスワミを扱った長尺映像 https://www.youtube.com/watch?v=GcZ3AexTSoM の15分目ぐらいから、彼とピニェイロのデュオ演奏が楽しめたりする(終盤にもまた登場)。ところで、スワミはブラジルのスタジオ・シーンでは当初ベーシストとしての需要を得た。ジャコ・パストリアスが大好きでフレットレス・ベースを弾くようになったら、それが仕事につながってしまったんだよね。

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