セネガル出身パリ在住のギタリストであるエルヴェ・サム(2016年6月11日)のリーダー公演を、代官山・晴れたら空に豆まいて で見る。設定されている楽器群を見ると、もっと大きなステージでやった方が合いそうとも思える? サポート者は皆セネガル出身であるのかな。パーカッションはジャンベ型の縦長の打楽器3つを主に用いる。これを海外から持ち込むのは大変そうで、レンタルで揃えたんだろうか。
サポートは、電気ベースとダブル・ベース併用のパセ・ジェシ(デトロイト在住)、ドラムのマコドゥ・ンディアイ(パリ在住)、パーカッションのアリオウネ・セック(セネガル在住)。彼らが皆すらりとし、格好もいけてて、格好いい。その見てくれを期待して行っても不満は持たないだろうなと思う。
サムはマヌーシュ・ジャズの担い手が持っているようなスティール弦が張ってあるアコースティック・タイプのギターを持ち、アンプリファイド経由でことをこなす。いい奴そーだなと言うのはともかく、十全に客とのコミュニケーションを取ろうとする彼(英語でやっていた)はときどき最前面に出て来てギターを弾いたりもし、ステージ・マナーもチャーミング。鈴を転がすようなアフリカ属性を感じさせる奏法から、コード弾き主体でソロを取ったり、もろジャズ流儀に入っていったりと、演奏も多彩。サポート陣もそれに多様性を加える。とくに、1970年代初頭のソウル・バンドにいそうな格好をしているドラマーの演奏はアフリカで培っただろうタイム感と西欧的なステディなビート感が多大な間を抱えて重なったような奏法を見せ、彼がちょい演奏しただけでも引き込まれる。この叩き口は、米国の渋いシンガー・ソングライターやアメリカーナ的持ち味を求める奏者たちから求められる味ではないだろうか。
そして、曲によっては民族衣装に身を包んだシンガーのアルファ・ディエンが加わり、よく通るでっかい歌声を加える。おお、彼がちょい歌うだけでも、西アフリカな感じはどばあって広がりますね。ほうと思ったのは、彼が出て来て歌いはじめると、客席にいた同胞と思しき二人が次々に、彼におひねりの紙幣(1000円札より、上のように思えた)を手渡したこと。かの地でも日本の大衆芸能のような、そうした風習があるのだろうか。また、演奏陣もときに歌声を重ねたりして、それもいい感じだ。
客席側の反応は熱い。各所に決めをもっていたり、異なる要素がえいやっと繋がれる様から、<アフロな、プログ・ビート・ミュージック>なんて説明も彼らの実演に触れながらしたい部分もあった。この後、面々は京都、大阪、岡山、名古屋と回る。
▶︎過去の、エリヴェ・サム
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
<今日の、言いわけ>
W杯試合TV観戦のため、一部にて失礼する。この時期は音楽より、サッカー優先だす。ここんとこ、また涼しい。基本雨天だったが、来週も雨マークが多そう。気温もそんなに上がらなさそうで、それにはマル。
サポートは、電気ベースとダブル・ベース併用のパセ・ジェシ(デトロイト在住)、ドラムのマコドゥ・ンディアイ(パリ在住)、パーカッションのアリオウネ・セック(セネガル在住)。彼らが皆すらりとし、格好もいけてて、格好いい。その見てくれを期待して行っても不満は持たないだろうなと思う。
サムはマヌーシュ・ジャズの担い手が持っているようなスティール弦が張ってあるアコースティック・タイプのギターを持ち、アンプリファイド経由でことをこなす。いい奴そーだなと言うのはともかく、十全に客とのコミュニケーションを取ろうとする彼(英語でやっていた)はときどき最前面に出て来てギターを弾いたりもし、ステージ・マナーもチャーミング。鈴を転がすようなアフリカ属性を感じさせる奏法から、コード弾き主体でソロを取ったり、もろジャズ流儀に入っていったりと、演奏も多彩。サポート陣もそれに多様性を加える。とくに、1970年代初頭のソウル・バンドにいそうな格好をしているドラマーの演奏はアフリカで培っただろうタイム感と西欧的なステディなビート感が多大な間を抱えて重なったような奏法を見せ、彼がちょい演奏しただけでも引き込まれる。この叩き口は、米国の渋いシンガー・ソングライターやアメリカーナ的持ち味を求める奏者たちから求められる味ではないだろうか。
そして、曲によっては民族衣装に身を包んだシンガーのアルファ・ディエンが加わり、よく通るでっかい歌声を加える。おお、彼がちょい歌うだけでも、西アフリカな感じはどばあって広がりますね。ほうと思ったのは、彼が出て来て歌いはじめると、客席にいた同胞と思しき二人が次々に、彼におひねりの紙幣(1000円札より、上のように思えた)を手渡したこと。かの地でも日本の大衆芸能のような、そうした風習があるのだろうか。また、演奏陣もときに歌声を重ねたりして、それもいい感じだ。
客席側の反応は熱い。各所に決めをもっていたり、異なる要素がえいやっと繋がれる様から、<アフロな、プログ・ビート・ミュージック>なんて説明も彼らの実演に触れながらしたい部分もあった。この後、面々は京都、大阪、岡山、名古屋と回る。
▶︎過去の、エリヴェ・サム
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
<今日の、言いわけ>
W杯試合TV観戦のため、一部にて失礼する。この時期は音楽より、サッカー優先だす。ここんとこ、また涼しい。基本雨天だったが、来週も雨マークが多そう。気温もそんなに上がらなさそうで、それにはマル。
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