シルビア・ペレス・クルス
2018年5月11日 音楽 生の姿を見たかった人……。よくぞ、呼んでくれました。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
1983年、カタルーニャのパラフルジェル生まれ。バルセロナ在住。2010年代に入って自己作をとんとんとんと出している才溢れまくりの女性シンガーの公演を、ワクワクしながら見る。同行者は、カルロス・モントフォート(ヴァイオリン)、エレナ・レイ(ヴァイオリン)、アナ・アルドマ(ヴィオラ)、ミゲル・アンヘル・コルデロ(ベース)、ジョアン・アントニ・ピク(チェロ)。つまり弦楽五重奏団にサポートさせる。彼女の2017年『Vestida De Nit』(Universal)は彼女が親しんできた他人曲を弦楽五重奏のバッキングのもと取り上げた内容だったが、今回の初来日公演はその新作に準ずる。同行弦楽器奏者たちも、同作に入っていた人たちとまったく同じだ。
ソング・ライティングだけでなく、アレンジやプロデュースや各種楽器などもアルバムではこなし、主演映画も持つクルスだが、この晩は他人の曲を中心にシンガーに専念して開く。そして、音楽的な創造性とマインドが高次元でおりあいが付いている表現を繰り出す。1曲目は客に背を向け、弦楽器奏者たちを指揮するような感じで歌ったったりもした。得難い情緒、あり。なんやかんや、生理的に贅沢な時間が流れていたとも書きたくなる時が流れていた。
過剰な声量はないものの、音程はとても正確。そんな歌唱は生で接すると、いろんなカタルーニャをはじめとするスペイン音楽〜文化をしっかり通ったもの(一番影響をうけているのは、母親の歌唱と言っていた)であることを伝える。とともに、そんな確かな立脚点あってこその、尋常ならぬ飛躍や広がりであるのだとも思わせる。
MCは少し拙いながら英語でこなす。曲は、レナード・コーエンの「ハレルヤ」だけが英語曲であったか。不慣れな言葉だからこそ、彼女は言葉を大切に歌い、だからこその説得力を持っていた。
あと、スペイン人だと思わされたは、ヴァイオリン、コントラバス、チェロの男性奏者を中央に呼び込んでデュオっぽいパフォーマンスもしたのだが、そのさい曲が終わると、大げさにハグしあっていたこと(笑い)。ほぼ、満員。本人も日本でライヴをできることを誉と感じているのがよくわかったし、また来るのではないだろうか。
<翌日の、クルス>
娘も日本に連れてきている彼女に取材した。昨日のセカンド・ショウを見ましたとまず言うと、「知っている。あなたのことを覚えている」。オフではノー・メイクの彼女はとっても気さく。インタヴューの際、ぼくは質問をするときのアクションが大きい。途中で、クルスが「あなたの話の聞き方、好きだわ」。「ありがとう。実は、あなたの話をする際の仕草を見て、ぼくと似ているなと思っていたんです」。「それ、私も感じていたワ」。そしたら、スペイン語通訳嬢が、「二人につられて、私もアクションが大きくなりそうです」。一同、爆笑の一コマ。彼女は好きなミュージシャンはと問われると、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)とまず答える人。1ヶ月前にホルヘ・ドレクスレルと一緒にブラジルに行って公演をし、そのおりカエターノの自宅に行く機会に恵まれ、一緒に歌ったそう。
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
1983年、カタルーニャのパラフルジェル生まれ。バルセロナ在住。2010年代に入って自己作をとんとんとんと出している才溢れまくりの女性シンガーの公演を、ワクワクしながら見る。同行者は、カルロス・モントフォート(ヴァイオリン)、エレナ・レイ(ヴァイオリン)、アナ・アルドマ(ヴィオラ)、ミゲル・アンヘル・コルデロ(ベース)、ジョアン・アントニ・ピク(チェロ)。つまり弦楽五重奏団にサポートさせる。彼女の2017年『Vestida De Nit』(Universal)は彼女が親しんできた他人曲を弦楽五重奏のバッキングのもと取り上げた内容だったが、今回の初来日公演はその新作に準ずる。同行弦楽器奏者たちも、同作に入っていた人たちとまったく同じだ。
ソング・ライティングだけでなく、アレンジやプロデュースや各種楽器などもアルバムではこなし、主演映画も持つクルスだが、この晩は他人の曲を中心にシンガーに専念して開く。そして、音楽的な創造性とマインドが高次元でおりあいが付いている表現を繰り出す。1曲目は客に背を向け、弦楽器奏者たちを指揮するような感じで歌ったったりもした。得難い情緒、あり。なんやかんや、生理的に贅沢な時間が流れていたとも書きたくなる時が流れていた。
過剰な声量はないものの、音程はとても正確。そんな歌唱は生で接すると、いろんなカタルーニャをはじめとするスペイン音楽〜文化をしっかり通ったもの(一番影響をうけているのは、母親の歌唱と言っていた)であることを伝える。とともに、そんな確かな立脚点あってこその、尋常ならぬ飛躍や広がりであるのだとも思わせる。
MCは少し拙いながら英語でこなす。曲は、レナード・コーエンの「ハレルヤ」だけが英語曲であったか。不慣れな言葉だからこそ、彼女は言葉を大切に歌い、だからこその説得力を持っていた。
あと、スペイン人だと思わされたは、ヴァイオリン、コントラバス、チェロの男性奏者を中央に呼び込んでデュオっぽいパフォーマンスもしたのだが、そのさい曲が終わると、大げさにハグしあっていたこと(笑い)。ほぼ、満員。本人も日本でライヴをできることを誉と感じているのがよくわかったし、また来るのではないだろうか。
<翌日の、クルス>
娘も日本に連れてきている彼女に取材した。昨日のセカンド・ショウを見ましたとまず言うと、「知っている。あなたのことを覚えている」。オフではノー・メイクの彼女はとっても気さく。インタヴューの際、ぼくは質問をするときのアクションが大きい。途中で、クルスが「あなたの話の聞き方、好きだわ」。「ありがとう。実は、あなたの話をする際の仕草を見て、ぼくと似ているなと思っていたんです」。「それ、私も感じていたワ」。そしたら、スペイン語通訳嬢が、「二人につられて、私もアクションが大きくなりそうです」。一同、爆笑の一コマ。彼女は好きなミュージシャンはと問われると、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)とまず答える人。1ヶ月前にホルヘ・ドレクスレルと一緒にブラジルに行って公演をし、そのおりカエターノの自宅に行く機会に恵まれ、一緒に歌ったそう。
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
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