PFM

2018年1月9日 音楽
 イタリアの長寿プログ・ロック・バンドを、六本木・ビルボードライブ東京で見る。ファースト・ショウ。
 
 このブログを丁寧に見ている人はお分かりになっているかもしれないが、いろいろロック好きではあるものの、ぼくはあまりプログ・ロックを好まない。これみよがしな複雑構成に不毛と感じてしまって……。とはいえ、ロックを熱心に聞き出した中坊のころ、ニュー・フォーマットにある高度なロック表現という感じもして(いや、そういう言説に刷り込まれ)、プログ・ロックを聞かんとしていた。特に、NHKで見た洋楽映像番組“ヤングミュージック・ショー”でハモンド・オルガンにナイフを突き刺す子供っぽいキース・エマーソンの所作には感化され、エマーソン・レイク&パーマーは当初お気に入りだった。そして、当時人気大であった彼らは“マンティコア”という個人レーベルを設立していて、そこから送り出されたのがPFMであったのだ。そのクリーム色のアルバムは、買いはしなかったがNHK-FM でしっかり流されて、リアル・タイムで聞いた。まあ、ラジオでかかる洋楽はのべつまくなし聞こうとしていた時代のいい思い出ですね。

 ステージに出てきたミュージシャンは7人。ヴォーカル/ドラム、ベース、ヴォーカル/キーボード/ギター、キーボード、ギター、ヴァイオリン、ドラム/パーカッションという編成。あたまのほう中央に立って歌ったシンガーが途中でドラム・セットに座り、それまで叩いていたドラマーはパーカッション・セットの方に移り、その際は別な人がリード・ヴォーカルを取る……。そういう、持ち楽器の変化があるバンドがぼくは好きだ。

 インスト主体の際はいまいちまどろっこしいなと思わせる場合もあるが、歌が中心の曲の場合はきらびやかなアレンジが施されたメロディアスなポップ・ロックとして楽しめる。あまりレトロ臭はなし。あと、ボー・ディドリー(2004年4月12日、2007年4月6日)・ビートを用いたりとか所々アメリカへの憧憬かと思わせる部分をぼくは感じた。曲が始まると客席側がワっと湧くものもあったが、当然ぼくは初めて聞くものばかり。2000年代に入ってから、彼らは何度も来日しているようだ。

▶︎過去の、ボー・ディドリー
http://43142.diarynote.jp/200404120828130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/

<今日の、納得>
 ずっと触らず部屋の片隅に立てかけあったテレキャスターの糸巻き側の弦を止める6弦部分が破損していることが発覚。鬼のように杜撰で、ぶつかって倒したりしたことは度々であったので、そうしたおりに破損したと思われる。が〜ん。修理はできるよなーとか一瞬考えたが、ああこれは6弦をドロップして用いるオープンGチューニング(cf.キース・リチャーズ)専用機として使えばいいじゃんと思い直す。破損したのが、ストラトキャスターの方でなくて良かった。ぼくのイメージのなかでは、5弦でやるのはテレキャスターがお似合いというのがある。

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