ホセ・フェリシアーノ
2014年11月11日 音楽 ぼくが洋楽を聞きだした頃から、この盲目のシンガー・ソングライターの名前は日本でも紹介されていた。が、コドモなロック趣味からは遠い位置にいるカンジなため、ちゃんと聞いたことはなかった。そして、そのまま現在にいたってしまったわけなのだが。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
冒頭約10分間、彼の経歴や偉業を伝える映像(出てくる文字説明は、英語とスペイン語)が流される。こういうのって、往々にしてかったるいと感じるはずだが、この晩は興味深くも、ありがてえ。そっか、1945年生まれかあ(もっとじじいだと思っていた)、プエルトリコ生まれかあ(南米属性が入っていることは認知していたが〜まあ、それは名前で判断がつく〜、細かいことは知らなかった)、子供のとき家族とNYに移住し、10代の頃から才覚を表わしたのかあ(モノクロの10代半ばのギター演奏がジャジーでうまい)、ザ・ドアーズの「ハートに火をつけて」の1968年カヴァーでグラミー賞を受けたのかあ(7度だか9度だか、受けているよう)。等々、いろいろ情報を仕入れられ、最低限の理解の土台ができて、期待がめちゃ高まる。
そして、生ギター(一部では、面白い形の透明エレクトリック・ギターを弾いた)を弾きだした彼は笑っちゃうぐらいに達者。フィンガー・ピックングにしろ、ピックを持った演奏にしろ、パッション性豊かにぐいぐいとギターをならす。そして、声も朗々、よく出る。そのさわりだけで凄い才の持ち主であり、スターの座について当然の人なのだというのは合点が行くだろう。透明感とほのかな濁りの重なりが魅惑的な人であるとも感じた。バンドは、キーボード2、電気ベース、ドラム、打楽器という布陣で、彼らも皆うまい。
彼は英語アルバムとスペイン語アルバムの両方を山ほど出している人だが、この晩の多くは英語で歌い、スペイン語曲も少し。それはともかく、やっぱしラテン・ルーツの弾みの感覚や哀愁が、随所に出てくるのはポイントだ。「ハートに火をつけて」はもちろんのこと、マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」、サンタナ(2013年3月12日)のカヴァーでしられるティト・プエンテの「オエ・コモ・バ」、レイ・チャールズ「ホワット・アイ・セイ」らベタな有名曲カヴァーもやるが、それもフェリシアーノの滋養/広がりをきっちと聞き手に届ける。やはり、彼ならではのモードがあるし、それは魅力的に思える。やはり、たいした才能の持ち主というしかない。
最後バンドが演奏をするなか、彼がステージから降りて、それで終了かと思う。が、もう一度フェリシアーノは手をひかれてゆっくりステージにあがり、もう1曲やった。それについて、ドラマーは少し驚いているフシが見受けられ、アンコールをやらないときもあるのではないか。ステージの行き来のやっかいさもあるし、それで当然とも思う。MCは陽性で、かなり日本が好きなことを表明もしていたが、機嫌は上々であったよう。
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
<今日の、咳>
なんかホセさん、風邪をひいているようでMCのさい、けっこう無頓着にゲホゲホ咳をしていた。歌声は問題なかったが、あと2日の公演は平気なのか。実はぼくも先週末、少し咳が出るなと思いながら飲んでいたら、翌日は熱っぽく、咳がごんごん出て、慌てたことがありました。だから、少し咳には敏感? もちろん医者にもいかず、薬ものまなかったが。これからも風邪をひいてもいいけど、自然治癒主義を保ち続けられるといいが。
冒頭約10分間、彼の経歴や偉業を伝える映像(出てくる文字説明は、英語とスペイン語)が流される。こういうのって、往々にしてかったるいと感じるはずだが、この晩は興味深くも、ありがてえ。そっか、1945年生まれかあ(もっとじじいだと思っていた)、プエルトリコ生まれかあ(南米属性が入っていることは認知していたが〜まあ、それは名前で判断がつく〜、細かいことは知らなかった)、子供のとき家族とNYに移住し、10代の頃から才覚を表わしたのかあ(モノクロの10代半ばのギター演奏がジャジーでうまい)、ザ・ドアーズの「ハートに火をつけて」の1968年カヴァーでグラミー賞を受けたのかあ(7度だか9度だか、受けているよう)。等々、いろいろ情報を仕入れられ、最低限の理解の土台ができて、期待がめちゃ高まる。
そして、生ギター(一部では、面白い形の透明エレクトリック・ギターを弾いた)を弾きだした彼は笑っちゃうぐらいに達者。フィンガー・ピックングにしろ、ピックを持った演奏にしろ、パッション性豊かにぐいぐいとギターをならす。そして、声も朗々、よく出る。そのさわりだけで凄い才の持ち主であり、スターの座について当然の人なのだというのは合点が行くだろう。透明感とほのかな濁りの重なりが魅惑的な人であるとも感じた。バンドは、キーボード2、電気ベース、ドラム、打楽器という布陣で、彼らも皆うまい。
彼は英語アルバムとスペイン語アルバムの両方を山ほど出している人だが、この晩の多くは英語で歌い、スペイン語曲も少し。それはともかく、やっぱしラテン・ルーツの弾みの感覚や哀愁が、随所に出てくるのはポイントだ。「ハートに火をつけて」はもちろんのこと、マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」、サンタナ(2013年3月12日)のカヴァーでしられるティト・プエンテの「オエ・コモ・バ」、レイ・チャールズ「ホワット・アイ・セイ」らベタな有名曲カヴァーもやるが、それもフェリシアーノの滋養/広がりをきっちと聞き手に届ける。やはり、彼ならではのモードがあるし、それは魅力的に思える。やはり、たいした才能の持ち主というしかない。
最後バンドが演奏をするなか、彼がステージから降りて、それで終了かと思う。が、もう一度フェリシアーノは手をひかれてゆっくりステージにあがり、もう1曲やった。それについて、ドラマーは少し驚いているフシが見受けられ、アンコールをやらないときもあるのではないか。ステージの行き来のやっかいさもあるし、それで当然とも思う。MCは陽性で、かなり日本が好きなことを表明もしていたが、機嫌は上々であったよう。
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
<今日の、咳>
なんかホセさん、風邪をひいているようでMCのさい、けっこう無頓着にゲホゲホ咳をしていた。歌声は問題なかったが、あと2日の公演は平気なのか。実はぼくも先週末、少し咳が出るなと思いながら飲んでいたら、翌日は熱っぽく、咳がごんごん出て、慌てたことがありました。だから、少し咳には敏感? もちろん医者にもいかず、薬ものまなかったが。これからも風邪をひいてもいいけど、自然治癒主義を保ち続けられるといいが。
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