昨年(2010年10月31日、11月1日)に続く、送り手側がキュレーター的態度を出そうとする音楽イヴェント。日曜ながら夕方にインタヴュー仕事があり、それを終えて会場の新木場・スタジオコーストに向かったら、(メイン・ステージの3組がすでに終わっていて)細野晴臣(2010年4月15日、他)のショウから見ることができた。朋友の鈴木茂(彼を意識した曲、と細野がMCして、チャック・ベリーの「メンフィス・テネシー」をやったりも。ぼくにとっては、その曲はフェイセズのカヴァーがいの一番に来る。御大のMCは結構ぼやき調、なり)から、SAKEROCKのドラマーまでを擁する新旧の担い手が重なるバンドを率いてものでの。で、ほのぼのしたなかに少しのツっぱりや矜持も見え隠れする、ルーツィ洒脱な手作り表現を開いていた。もともとSAKEROCKの星野源のために細野が書いた曲(と、言っていたっけ?)には、その星野もコーラスとして出てくる。

 その次は、クレア&リーズンズ。前回(2010年8月20日)の来日から2ヶ月足らず、さすがにそのときと、ほとんど変わらないステージ運び。受けた所感はかなり重なる。そして、事前の情報では間を入れずにそこにそのまま米国洒脱ポップ音楽の大偉人であるヴァン・ダイク・パークスが加わるということだった(米国では、両者一緒にツアーをしているよう)が、クレア・マルダーたちは30分ぐらい演奏して引っ込み、ステージはいったん幕がしまる。まあ、そのほうがちゃんと区切りはできて、大家のパフォーマンスをちゃんと受けようという気分にはなるかな、でも早く始まらないかな、、、なぞと、わくわく待ち構えていたら、電話が入る。

 詳細は省くが、オトコとしてこれはかけつけなくてはならん。ドンッ。肝心の一番見たかった人を一切見ずに(ライヴが始まっていたら、電話があった事には気付かなかったと思われ、うーむ)、とっても後ろ髪を弾かれつつ、会場を後にし、某所へ。ああ、ぼくはパークスさんとは縁がなかったのか。後日きけば、そりゃ良かったそうです。

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