お酒片手にフラメンコを(5月13日参照)ということで、赤レンガ倉庫・
モーションブルーヨコハマ。

 主役のモリーナさんはまだ20歳という女性ダンサー。彼女にプラスして、
ギターが二人、カンテ(歌)が二人、打楽器が一人という布陣。主役のダン
サー以外はすべて男性で、ギタリストの二人は男前だ。

 踊りに関してはよく分からないというのが正直なところ。なんか、足のス
テップはアイリッシュ・ダンスを思い出させるところもあるし、ちょっとし
た見栄の切り方とか、指の折り方まで意味があるんだろうなとも思え、興味
深くはあるが、ハっと息を飲ませられはしませんでした。少なくてもぼくは
。それ、少し鈍重そうな体つきや顔つきから得る印象が妨げになった部分は
あるのかな? 

 だが、伴奏陣も加わった総合的な印象はやはりかなりよく、高揚できた。
演奏陣の数が曲によって変わったり、ダンサーは出たり入ったりし引っ込ん
だときは衣装を毎度代えること、そしてアンコールの声に応えてアカペラと
手拍子のなかステップを披露するというのは、13日の公演と同様。それが、
フラメンコ公演の普通のあり方なのだろうか? 打楽器はちょっと電気効果
を介した音を出したときもあり、そのはときは少しマルコス・スザーノ(20
05年2月15日、他)を思い出させる。

 より高尚だったのは13日で、音だけを取るならポップ・ミュージックの聞
き手により引っ掛かる部分があったのはこの日のほうと言えるだろうか。と
にかく、どのぐらいオーセンティックなフラメンコであるのかは全然分から
ないが、まったく別の所にある美味しい流儀を無理なく味わえ、嬉しい気持
ちになれたのは間違いない。それから、ちょっとした掛け声とかにしても、
スペイン語ってキブンあるなとも両日の公演を見て痛感させられました。


コメント