フィンランドの若手ロック・バンド4組を集めたイヴェント。これが米国
や英国のそれだったから、まず行かなかったろうけど。あんまり馴染みのな
い遠い北の国(でも、英国に行くより飛行時間は短いんだっけ?)のことを
ちょっとでも触れられればと思い、向かう。僕の知っているフィンランドの
風景は、ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』でのも
のだけ……。

 原宿・アストロホール。会場に着いたときは、1番目のバンドが終わった
ところ。実は、一番見たかったのはそのバンドだったのだが。2番目はタイ
ガーボムズというパワー・ポップ・バンド。大仰なフリをつけて一生懸命。
まあ、こんなこと日本人がやっていたら軽く切り捨てるだろうと思いながら
、ニヤニヤ見る。逆差別? 次に出てきたディープ・インサイドという4人
組は、かなりちゃんとしたエモ系バンド。音がばしっと決まって気持ちいい
、というか先のバンドがいかに甘かったかを再認識。ぼくの趣味ではなかっ
たが、こっちは無理なく見れました。で、9時から約束があったので、ヴァ
ージンと契約したらしいもう1バンドが始まる前に外に出る。

 英米の価値感を追うような感じで、同国にもいろいろなバンドがいるんだ
と思う。サーミー(エスキモー)もいるから、とうぜんそっちの色が濃い担
い手もいるだろうし、ノキアを生んだ国であることを想起させるようなテク
ノ系の担い手もいるだろう。結局、2バンド(両者ともハタチちょいぐらい
の人達かな)見ただけでは……。なんにせよ、たしか人口500 万強の国。会
場にいた外国人はとうぜんフィンランド人だろうが、500 万分の1と1億分
の1じゃあ、ぜんぜん違うなあと変な考え方をする。

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