南青山・ブルーノート東京。セカンド。今回のショウを見る前までだったら
フュージョン・グループと書いただろうが、見たあとだとやっぱりファンク・
ジャズ・グループと書きたいなあと思った。ようは、ザ・クルセイダーズは旧
ブルー・サム時代に限ると感じているぼくにもにっこりさせる実演だったわけ
です。20年前ぐらいに急遽デイヴィッド・T・ウォーカーが日本ツアーに加わ
ったことがあったが、ザ・クルセイダーズに接するのはそのとき以来と2度目
となるのかな。

ファンキーなビートのうえで、二管が無骨なアンサンブル/ソロを取る。リ
ズムはもっとがちんこにアタックしてほしいナとか、サックスのウィルトン・フ
ェルダーは音程が悪くなっているなあとか、不備に感じるところもあるのだが
、その総体としては、ああこれこれと無防備に(?)盛り上がらせるものあり
。いまやオリジナル・メンバーはキーボードのジョー・サンプル(後日、取材
したのだが、黒い南部的価値観を重要なものとして意外なくらい強調する人で
した。数年前から、地元のテキサスに戻ったそう。男性誌の取材だったせいか
、アルバムの話は一切しませんでした)とウィルトン・フェルダーしかいなく
なったわけだが、いやあけっこう身体揺らしちゃいました。ギタリストは「ゴ
ースト・バスターズ」のヒットを持つレイ・パーカーJr. (ぼくにとっては、
ハービー・コンコック他での刻み大王、というイメージがあります)が現在参
加。最後のほうで彼が少しフィーチャーされたが、いい蓄積があることをチラ
リと出し、彼一人でもお金が取れるナ(ようは、見たいな)と思わせられた。

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